Instagramを利用していると、フォロワー同士がブレンド機能を使い、リール動画をDM内で共有しながら盛り上がる様子を目にすることがあります。
企業アカウントを運営している場合、こうした非公開の共有経路をいかに活用し、自社のファン獲得やエンゲージメントの向上へとつなげるかが気になるところでしょう。
本記事では、Instagramのブレンド機能について以下の3点を解説します。
- ブレンド機能の仕組み
- ブレンド機能が自社のアカウントにもたらすマーケティング活用メリット
- ブレンドで拡散されるリールをつくるためのコンテンツ設計ポイント
ブレンド機能について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
インスタのブレンド機能とは?

Instagramのブレンド機能は、1対1またはグループのDMチャット内で、参加者それぞれの興味に基づいて表示されるリール動画を一つのフィードにまとめて閲覧できる仕組みです。
たとえば、友人と1対1のチャットでブレンドを作成した場合は、自分におすすめの動画に加えて、相手にとって関心の高いコンテンツや共通の好みに合った投稿も一覧で表示されます。
インスタのブレンド機能が導入された背景

Instagramのブレンド機能は、ユーザー同士がリール動画をより手軽に共有できるように設けられたものです。実際に、DMを通じて毎日多くのリールがやり取りされている現状があり、その利便性を高めることを目的として機能が導入されました。
インスタのブレンド機能の使い方

Instagramのブレンド機能の使い方として、以下の内容を解説します。
- DMから招待を送る・招待を受け取る
- 動画を閲覧する
- 必要に応じてブレンドをやめられる
1. DMから招待を送る・招待を受け取る
Instagramのブレンド機能で他のユーザーとリール動画を共有するには、まずDMから招待を送る必要があります。1対1またはグループチャットを選び、ブレンドアイコンをタップしてください。

1対1のチャットでは相手が参加した時点で、グループチャットでは誰か一人が参加した時点でブレンドが開始されます。
なお、自分が招待された側であっても、DM内からブレンド機能を利用できます。
2. 動画を閲覧する
ブレンド機能が開始されると、参加している他のユーザーとリール動画を共有できるようになります。
動画には、誰がおすすめしたのかを示すラベルが表示されるため、それが自分の関心に基づくものか、ほかのユーザーの興味に沿ったものかを見分けることが可能です。
3. 必要に応じてブレンドをやめられる
ブレンド機能で動画を共有していても、必要に応じていつでも中止できます。参加後であっても、ユーザーは簡単に退出でき、再び参加したい場合は招待を受けて再開することも可能です。
この柔軟な仕組みにより、自分のペースでリール動画の共有を楽しむことができるでしょう。
インスタのブレンド機能がもたらすメリット

Instagramにブレンド機能が備わったことで、企業アカウントには以下のようなメリットが期待できます。
- フォロワー同士の宣伝効果
- ファンとの関係性強化
1. フォロワー同士の宣伝効果
Instagramのブレンド機能は、フォロワー同士による自然な拡散効果を活用したい企業にとって有効な手段です。
自社アカウントのフォロワーが友人や知人と投稿を共有することで、これまで接点のなかった新たなユーザー層にもコンテンツが届き、宣伝効果が見込まれます。
こうした共有は従来の広告とは異なり、個人的な推薦に近い形で伝わるため、受け手に好印象を与えやすい点も特徴です。その結果として、ブランドの認知度が高まり、顧客との接点を増やすことにつながります。
2. ファンとの関係性強化
ブレンド機能は、企業とファンとの関係を深める手段としても有効です。
企業が発信するリール動画がユーザーのプライベートな会話に自然と登場することで、ブランドが単なる商業的な存在ではなく、日常の一部として受け入れられる可能性があります。
こうした共有は心理的な距離を縮め、企業に対する親しみや愛着を育むきっかけとなります。さらに、ユーザー自身が選んで企業のコンテンツをシェアする行動は、ファン化を促進する上で重要な役割を果たします。
ブレンド機能の活用により、企業と顧客のつながりがより強固なものとなり、長期的なブランドの成長を支える基盤づくりにつながるでしょう。
企業アカウントがブレンド機能を活用する際の注意点

ブレンド機能は企業アカウントにメリットをもたらすものの、以下のような点に注意が必要です。
- 広告感を出さないコンテンツ作りがより重要
- 直接的な効果測定が難しい可能性がある
1. 広告感を出さないコンテンツ作りがより重要
Instagramのブレンド機能は、ユーザーが親しい友人やグループ間でコンテンツを共有するための、プライベートな空間として設計されています。
そのため、露骨に宣伝色の強いリールが投稿されると、ユーザーに不快感を与えるおそれがあります。
ブレンドの本来の目的は、気の合う仲間同士で楽しさを共有することにあり、過度な広告要素は逆効果となりやすいと言えるでしょう。企業がコンテンツを制作する際には、宣伝色を抑え、自然な形でユーザーに価値を届ける工夫が求められます。
たとえ宣伝目的であっても、共感や関心を引き出せるストーリー性やエンタメ性を盛り込むことが大切です。ユーザーが「誰かにシェアしたい」と感じるようなリールを目指すことが、ブレンド機能の活用を成功に導く鍵となります。
2. 直接的な効果測定が難しい可能性がある
ブレンド機能は主にDM内のプライベートなやり取りで利用されるため、企業アカウントが共有数やリーチ数を直接把握するのは困難です。
通常の投稿や広告と比べても、効果を数値で測定しにくい点が特徴といえます。ユーザーがどれほどコンテンツをシェアしたのか、あるいはどの程度リーチしたのかを企業側が確認する手段は限られています。
こうした背景を踏まえ、ブランドの反響を知るには、フォロワーからの反応や間接的なフィードバックの追跡など、別の方法を検討する必要があります。
まとめ:ブレンド機能のメリットを把握して自社のアピールにつなげよう
Instagramのブレンド機能は、フォロワー同士がリールを自然に共有し合い、ブランド認知とファン化を後押しする新たな機能です。プライベートな会話の中で企業コンテンツが広がることで、大きなマーケティング効果が期待できます。
この記事の要点は以下の4つです。
- フォロワー経由で友人へ拡散し宣伝効果を獲得
- ユーザーとの心理的距離を縮めブランド愛着を強化
- 広告感を抑えユーザーが共感できるようなコンテンツ設計が成功の鍵
- DM内で共有されるため直接的な効果測定は難しく間接指標が必要
ブレンド機能のメリットを理解し、自社らしい価値あるリールを届けることで、ファン獲得とブランド成長につなげましょう。
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