Instagramを効果的に運用するには、フォロワー以外のユーザーにも情報を届けることが大切です。
投稿がどれほどの人に届いているかを把握するには、「リーチ数」の確認が欠かせません。
せっかく投稿しても、新しいフォロワーの獲得につながらないと感じることもあるでしょう。
そこで、この記事では投稿に関するリーチに関して以下の3つについて解説します。
- 投稿がフォロワー以外に届かない主な要因
- 現状を把握する方法
- 改善のためのポイント
投稿がフォロワー以外にリーチしないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
インスタでフォロワー以外にリーチしない原因とは?
Instagramでフォロワー以外からの閲覧が少ないと感じるのであれば、以下の3つの原因を疑ってみましょう。
- 投稿の質や保存率が低い
- シャドウバンで発見タブから除外されている
- アルゴリズムの変化により表示優先度が変わる
1. 投稿の質や保存率が低い
投稿の質や保存率が低いと、リーチの拡大は期待しにくくなります。
一方で、質の高い投稿であれば、ユーザーが保存やシェアを行う可能性が高まり、より多くの人に届けられるようになります。
その結果、効率的にリーチを広げることが可能になるでしょう。
2. シャドウバンで発見タブから除外されている
シャドウバンとは、特定のアカウントによる投稿が他の利用者から発見されにくくなる状態を意味します。
投稿の露出が抑えられることで、リーチの大幅な減少につながることもあるため注意が必要です。
原因としては、ハッシュタグの乱用やコミュニティ規約に抵触する投稿内容などが挙げられます。
3. アルゴリズムの変化により表示優先度が変わる
アルゴリズムの変更によって、リーチが減ることも考えられます。
アルゴリズムとは、ユーザーに関連性の高いコンテンツを優先的に表示する仕組みで、定期的に内容が見直されるのが特徴です。
その影響により、以前は多くの閲覧を集めていた投稿が、突然表示されにくくなることもあります。
特に、いいねや保存数が少なくエンゲージメントも低い投稿は、フォロワー以外には届きにくい傾向にあります。
現状把握のためのリーチ数の確認手順を解説
フォロワー以外にリーチしないことに悩んでいる場合、現状を把握しましょう。
現状把握の確認方法を順を追って解説します。
ビジネスアカウントへの切り替え
Instagramのリーチを分析するには、ビジネスアカウントへの切り替えが前提となります。
この切り替えは無料で手軽に行うことができ、インサイト機能を使えばエンゲージメントや保存数、プロフィールの閲覧状況まで確認可能です。
なお、個人アカウントではこうした機能が使えないため、必要に応じて移行を検討するとよいでしょう。
ビジネスアカウントに切り替える手順は次のとおりです。
- プロフィール写真をタップしてプロフィール画面に遷移する
- 【プロフィールを編集】を開く
- 【プロアカウントに切り替える】を選択する
- 案内に沿って【次へ】をタップし、希望するビジネスのカテゴリを指定して【プロアカウントに切り替える】を押下する
- 【ビジネス】を選んだら【次へ】をタップする
- 連絡先情報を入力して【次へ】をタップ。省略したい場合は、【連絡先情報を使用しない】を選ぶ
投稿ごとのリーチの見方(リール・フィード・ストーリーズ)
Instagramの投稿形式には、リール、フィード、ストーリーズなどいくつかの種類があります。
いずれの投稿結果を確認する場合においても、画面に表示される【プロフェッショナルダッシュボード】から確認可能です。
ここでは投稿ごとの見方について解説します。
リールのリーチ確認方法
リールのリーチ確認方法は、【あなたがシェアしたコンテンツ】を選択します。
その後、【すべて】をタップし【リール動画】を選びます。
その後、【過去30日間】の右隣にあるアイコンを選択し、指標を【リーチ】に変更しましょう。
なお、チェックできる期間は過去7日間から2年間までで設定可能です。
フィードのリーチ確認方法
フィードのリーチ確認方法は【あなたがシェアしたコンテンツ】から【すべて】、【投稿】と進み、指標を【リーチ】へ変更しましょう。
リールと同じく、フィードも最長2年前までの情報を把握できます。
ストーリーズのリーチ確認方法
ストーリーズのリーチを確認するには【あなたがシェアしたコンテンツ】から【ストーリーズ】を選択し、指標を変更しましょう。
なお、ストーリーズは【リンクのクリック数】、【フォロー数】など複数の指標を確認可能です。
アカウントのリーチ確認方法
【プロフェッショナルダッシュボード】内の【閲覧数】を選択すると、アカウントを閲覧したユーザー数を確認できます。
画面には【リーチしたアカウント】という項目が表示されるため、そこから詳細を把握しましょう。
インスタでフォロワー外にリーチを伸ばすための対策
Instagramでフォロワー以外のリーチを伸ばすためには、以下の5つの対策を講じましょう。
- 最適なハッシュタグ戦略を取る
- 発見タブに載るためにエンゲージメント率を高める
- アルゴリズムに好かれる投稿頻度・時間帯を把握する
- 保存・シェアされやすい投稿テーマにする
- ストーリーズやリールを活用する
1. 最適なハッシュタグ戦略を取る
ハッシュタグを効果的に活用するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
特に、ターゲットへのリーチを高めたい場合は、次の点を意識するとよいでしょう。
- ターゲットユーザーが実際に検索・閲覧しているハッシュタグを選ぶ
- 投稿内容と関連性のあるタグを使用し、興味・関心に合った層に届ける
- 数が多すぎるとリーチが伸びにくくなる傾向にあるため、ハッシュタグは10個未満に抑える
また、Instagramのアルゴリズムは定期的に更新されており、それにともなって最適なハッシュタグの使い方も変化します。
アカウントの方向性や発信したい内容が正確に伝わるよう、ハッシュタグは目的に沿って厳選することが大切です。
2. 発見タブに載るためにエンゲージメント率を高める
Instagramのアルゴリズムは、投稿後すぐのフォロワーからの反応を重要視しています。
投稿が良質なものと判断されるには、初動のエンゲージメントが鍵となるため、まずはフォロワーからのリアクションを得ることが重要です。
具体的には、次のような反応が多いほど、表フォローの有無に関係なく発見タブに表示されやすくなります。
- いいねや保存などのポジティブなアクションがされる
- ストーリーズなどでシェアされる
- コメントが付く
このように、まずはフォロワーとの関係性を深めながら、投稿への反応を積み重ねることが、リーチ拡大への第一歩となります。
エンゲージメントの把握方法や上げ方についてはこちらで詳しく解説しています。
3. アルゴリズムに好かれる投稿頻度・時間帯を把握する
フォロワー以外へのリーチを伸ばすには、アルゴリズムに好まれる投稿の頻度と時間帯を把握しておくことが大切です。
特に投稿のタイミングは、表示機会に大きく影響します。投稿戦略を立てる際は、次の点に留意すると効果的です。
- 週1〜2回の投稿にとどまっている場合は、まず1日1回の投稿を目標にする
- 投稿の間隔が短いほど、アルゴリズムに積極的なアカウントと認識されやすくなる
- 毎日同じ時間帯に投稿することで、フォロワーからの定着率が高まりやすくなる
投稿に適した時間帯としては、以下のようなタイミングが挙げられます。
- 午前7時ごろ
- 昼の12時〜13時ごろ
- 夜の20時〜22時ごろ
学生や会社員がインスタを利用する傾向がある時間帯と重なるため、エンゲージメントの獲得にもつながりやすいと考えられます。
ただし、土日や祝日には朝の利用者がやや減る傾向があるため、曜日ごとの違いにも目を向けておくとよいでしょう。
4. 保存・シェアされやすい投稿テーマにする
フォロワー以外へのリーチを伸ばすには、保存やシェアにつながる投稿テーマを選ぶことも効果的です。
特に「あとで見返したい」「他の人にも共有したい」と思われる内容であれば、反応が得られやすくなります。
実際に、総務省『平成27年版情報通信白書』では、SNSユーザーが情報を拡散する理由として、次のような傾向が示されています。
- 内容に共感した:46.2%
- 内容が面白い:40.4%
- 生活に役立つ:30.4%
- 社会的に有意義:26.9%
こうした要素を意識した投稿に加えて、保存やシェアを促すためには、行動を後押しするようなキャプションを添える工夫も重要です。
テーマ選びと合わせて、伝え方にも配慮することで、より多くのユーザーに届く投稿へとつながっていくでしょう。
シェアされる仕組み、やり方はこちらでも解説しています。
5. リールを活用する
多くのユーザーにリーチを広げたい場合は、リールの活用が効果的です。
リールはフォローの有無に関わらず表示される仕組みであるため、アカウントのターゲット層に合わせた内容を意識して作成することが重要となります。
趣味や関心に沿ったテーマを選ぶことで、より多くの人に届く可能性が高まるでしょう。
リーチ全体を増やすための基本的なインスタ運用のポイント
リーチ全体を増やすためには次のようなインスタ運用のポイントを押さえておきましょう。
- 投稿の頻度を安定させる
- 最適な投稿タイミングを見つける
- ユーザーとのコミュニケーションを怠らない
- 投稿内容を継続的に見直し、改善する
1.投稿の頻度を安定させる(1日1回以上が理想)
投稿のリーチを広げるためには、投稿頻度とその影響について理解しておくことが重要です。特に次のような傾向があるため、投稿戦略を考える際の参考にするとよいでしょう。
- 投稿頻度が高いほど、表示されるチャンスも増える
- 一定期間内に投稿される数が多いほど、合計リーチも伸びやすい
- 毎日1回以上の投稿を習慣づけることで、リーチ拡大が期待できる
こうした傾向を踏まえ、無理のない範囲で投稿頻度を上げていくことが、アカウントの成長につながります。
2.最適な投稿タイミングを見つける
より多くのユーザーに投稿を見てもらうには、多くの人が活動している時間帯を狙って投稿することが大切です。
そのタイミングで投稿されることで、直後のエンゲージメントが高まりやすくなり、結果としてさらなるリーチ拡大につながります。
投稿に適した時間を見つけるためには、以下のような方法があります。
- インサイト機能を使って、フォロワーの活動時間を確認する
- 実際に複数の時間帯に投稿し、反応のよかった時間を見極める
このように、効果的な投稿タイミングを把握しておくことで、フォロワー以外へのリーチも効率的に広げていくことが可能です。
投稿の理想的なタイミングはこちらをご確認ください。
3.ユーザーとのコミュニケーションを怠らない
Instagramでは、ユーザーと親密な関係にあるアカウントや、価値のある投稿が優先的に表示されやすくなっています。
そのため、エンゲージメントの高いアカウントほどフィードの上位に表示される傾向があります。エンゲージメントを高めるには、日頃から積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
具体的には、次のような対応が効果的です。
- DMへの返信を丁寧に行う
- コメントに対して「いいね」や返信を返す
- フォロワーの反応にきちんとリアクションする
こうした地道なやり取りを積み重ねることで、ユーザーとの関係性が深まり、投稿の表示機会を自然に広げることができます。
4.投稿内容を継続的に見直し、改善する
投稿のリーチを継続的に伸ばすためには、内容の見直しと改善が欠かせません。
反響の大きかった投稿を参考にするのはもちろんですが、期待した反応が得られなかった投稿についても原因を探ることが大切です。
投稿内容を振り返る際には、以下のような視点を持つとよいでしょう。
- 反響が大きかった投稿の傾向や構成を活かして新たな投稿を行う
- 反応が薄かった投稿は、タイトルやビジュアル、投稿時間などに問題がなかったかを確認する
- 改善したいKPI(リーチ数、保存率、フォロー率など)に応じて投稿の目的や方向性を調整する
また、あらかじめ中間目標となるKPIを設定しておくことで、目標達成までの進捗を可視化しやすくなり、改善のサイクルも効率的に回せるようになります。
インスタでリーチを増やす際の注意点
インスタでリーチを増やす際は次のような点に注意しましょう。
- シャドウバンに注意して運用する
- NGな投稿方法やハッシュタグの使い方を把握する
1.シャドウバンに注意して運用する
ハッシュタグを過剰に使いすぎたり、同じタグを何度も繰り返し使用したりすると、アルゴリズムに不自然な動きと判断される可能性があります。
さらに、短期間でのアクション(フォローやいいねなど)の繰り返しも、スパム的とみなされる原因となり、アカウントが制限対象となるおそれがあります。
こうしたシャドウバンの状態になると、リーチを増やしたい意図とは裏腹に、投稿の表示機会が大幅に減少してしまうため注意が必要です。
自分のアカウントが制限対象になっていないかを確認するには、以下の手順を参考にしてください。
- 【プロフィール】を開く
- 【設定】をタップする
- 【アカウント】を選ぶ
- 【アカウントステータス】を確認する
ハッシュタグの使い方ひとつで投稿の露出が左右されることもあるため、数や内容を厳選し、アルゴリズムに自然と認識される運用を心がけましょう。
NGな投稿方法やハッシュタグの使い方を把握する
インスタグラムでは多くのハッシュタグを設定できますが、一般的には3〜5個程度が適切とされています。
ただし、単に数だけを意識するのではなく、投稿内容との関連性が高いタグを選ぶことが大切です。
内容と無関係なタグや過剰な数のハッシュタグをつけてしまうと、アルゴリズムに不自然と判断され、スパムと見なされるリスクもあるため注意が必要です。
リーチを広げるためには、数と質のバランスを意識し、的確なタグ運用を心がけることが求められます。
まとめ:ポイントを押さえてフォロワー以外にもリーチしよう
今回はInstagramでフォロワー以外にリーチしない原因・対策や投稿内容の見直し・アカウント分析の方法など、実践的な運用ポイントを紹介しました。
特に意識したい点として、以下の3つが挙げられます。
- 投稿の質や保存率がリーチ拡大に影響する
- インサイト機能を活用して現状を可視化できる
- ハッシュタグや投稿時間を工夫することで拡散が期待できる
こうした対策を日々の運用に取り入れることで、フォロワー以外へのリーチを着実に広げていくことが可能になります。
アルゴリズムやユーザーの反応を丁寧に観察しながら、自社アカウントに合った最適な運用方法を見つけていきましょう。
エルグラムを活用してリーチ数を増やそう
インスタ運用においてフォロワー以外にリーチしづらい場合は、まずアルゴリズムの仕組みを理解し、投稿へのエンゲージメントを高める工夫が求められます。
ただし、リーチを拡大するために必要なインサイトの分析や、ユーザーとの継続的なコミュニケーションは、担当者にとって大きな負担になることも少なくありません。
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- 投稿やストーリーズにきたコメントへの自動応答
- DMへの自動応答
- アンケートフォームの作成
- 顧客管理(氏名・電話番号など)
- DMに特典を自動配布
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