現在「Quid Monitor」に名称を変更したソーシャルリスニングツールである旧「Netbase」。
Quid Monitorを活用することでリアルタイムに膨大な量のデータ分析が可能です。
しかし、Quid Monitorには具体的にどのような分析機能があって、データ分析機能をどのように活用すればよいのか分からないといった方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、Quid Monitorの使い方、料金プランについて紹介します。
世界中で人気なQuid Monitorの分析機能や活用事例についても解説しているので、あわせてご確認ください。
「Quid Monitor(旧Netbase)」とは?
Quid Monitorとは、クラウドベースのソーシャルリスニングツールです。ソーシャルリスニングとは、SNS上で発信される「消費者の生の声」を収集・分析し、実際に自社に有益な情報を抽出するマーケティング手法のことをいいます。
Quid Monitorはその膨大なデータ量となるソーシャルリスニングを瞬時に分析できるツールなのです。
世界中で人気なQuid Monitor(旧Netbase)の特徴
Quid Monitorは世界中で幅広く使用されており、50ヵ国語の言語に対応しています。
自然言語解析のアルゴリズムを独自開発しているため、さまざまな角度からの分析が可能です。
ちなみに、自然言語解析とは日本語や英語といった自然言語をコンピュータで処理させる技術のことを指します。
そうした言語処理を含めQuid Monitorの特徴は、以下4つです。
- 豊富なソーシャルデータソース
- 高度な自然言語処理
- 圧倒的な処理スピード
- 詳細な分析機能・多彩なフィルタリング
「Quid Monitor」では、Instagramはもちろんのこと、X(旧Twitter)、Facebook、YouTube等ののデータを分析ソースとして利用できます。
また、51か月分のSNSのデータを3秒で分析可能という圧倒的な処理速度にくわえ、リアルタイムで「消費者の生の声」を分析可能という特徴もあります。
分析の種類も豊富にあり、さまざまな切り口でのデータ分析が可能です。
料金プラン
Quid Monitorの料金プランですが、残念ながら料金プランは公開していないので、要問い合わせとなります。
ただ、ソーシャルリスニングツールの相場として100,000円以上するところがほとんどです。
「Quid Monitor」を導入する際の参考価格にしてみてください。
Quid Monitor(旧Netbase)の機能紹介
「QuidMonitor」の機能を大きく3つに分けて紹介いたします。
1.多彩な分析機能
1つ目は、多彩な分析機能です。以下が分析可能項目と分析対象となります。
項目 | 分析対象 |
---|---|
Data Uploaderカンバセーション情報源 | 星評価、レビュー、チャットログ等の社内データ |
Custom Audience | 投稿者ID |
Image Analysis | 画像・動画分析 |
Geo-fencing | 特定の場所で投稿されたデータ |
定量推移 | メンション・インプレッションなどの主要指標の推移 |
センチメント | センチメント(感情)別にどのように語られているのか、どれくらいのボリュームがあるのか分析 |
投稿者 | 投稿者投稿回数・フォロワー数、エンゲージメント数の観点で分析 |
メディア | 人気の画像や動画を返信、再投稿、日付順などで分析 |
ストリーム | 投稿内容の属性情報と併せて分析 |
人気投稿 | 人気になった投稿 |
トレンド | トレンドのキーワード |
日時 | どの曜日、時間帯に投稿が多いのかを分析 |
2.抽出(検索)機能
画像や動画が添付されているもののみ抽出して検索できる機能があります。
ほかにも”人気投稿者や自社アカウントに興味がありそうなユーザー”だったり、”関係がありそうなユーザー”だったりを抽出することも可能です。
3.リスクモニタリング・アラート機能およびレポート作成機能
「QuidMonitor」には、ブランドにとってリスクになりうる投稿があったときにアラートメールを送信してくれるリスクモニタリング・アラート機能があります。
また、収集したデータを1枚のボード上にレポート作成し、PDFにしてメールで送ることも可能です。
Quid Monitor(旧Netbase)の活用事例
「Quid Monitor」は、Instagramを含むソーシャルメディアのデータをリアルタイムで収集・分析し、企業のマーケティング戦略やブランド価値向上をサポートする強力なツールです。ここでは、具体的なInstagramでの活用事例をご紹介します。
1. ハッシュタグ分析による認知度の向上
企業がInstagramキャンペーンを実施する際、「Quid Monitor」を活用して効果的なハッシュタグを分析します。
- 目的:ユーザーの興味や投稿内容を把握し、最適なハッシュタグ戦略を立案。
- 効果:エンゲージメントが高いハッシュタグを選定することで、投稿のリーチ拡大と反響向 上を実現。
例えば、美容ブランドがトレンドのハッシュタグを取り入れることで、ユーザーの投稿参加率が向上し、ブランド認知度が大幅に拡大しました。
2. トレンド分析による商品開発
「Quid Monitor」のトレンド分析機能により、リアルタイムの消費者動向を把握できます。
- 目的:Instagram上の投稿や話題からトレンドを特定し、新商品の開発やマーケティング戦略に反映。
- 効果:消費者のニーズに合った商品展開が可能になり、販売数の向上に貢献。
例えば、ファッション業界で新しいスタイルやカラーのトレンドを発見し、それに基づいた新商品を短期間で投入し、売上増加に成功しています。
3. インフルエンサー特定による低コストのマーケティング
「Quid Monitor」を活用することで、マイクロインフルエンサーを特定し、効果的なプロモーションが可能になります。マイクロインフルエンサーとは特定のジャンルに特化して影響力を持っているユーザーやアカウントです。
- 目的:ブランドや商品に興味を持つインフルエンサーを特定し、ターゲット層へのアプローチを強化。
- 効果:低コストで最大のエンゲージメントを獲得し、広告費用対効果(ROI)の改善。
例えば、飲食業界では、地域密着型のマイクロインフルエンサーを活用し、特定エリアでの新商品プロモーションに成功しました。
4. キャンペーン設計と効果測定
Instagramキャンペーンを設計する際に「Quid Monitor」を使用すれば、競合分析やユーザーの関心を把握し、最適な施策を立案できます。
- 目的:キャンペーンのターゲット層や投稿内容を最適化し、エンゲージメント向上を図る。
- 効果:キャンペーン終了後には、投稿数や反応の変化を測定し、次回の改善に役立てられる。
例えば、ある小売企業はUGC(ユーザー生成コンテンツ)キャンペーンを実施し、投稿の拡散力と消費者参加率を最大化しました。
5. 画像解析を活用した広告効果測定
「Quid Monitor」の画像解析機能により、Instagramに投稿された画像内のロゴや商品を特定し、広告効果を可視化します。
- 目的:自社商品がどのようなシーンで使用されているか、広告施策の効果を分析。
- 効果:投稿内容や消費者行動を把握し、より効果的なプロモーション施策を展開。
例えば、コーヒーブランドがキャンペーン後に投稿画像を解析し、自社ロゴの表示率向上と消費者の購買行動を確認しました。
Quid Monitor(旧Netbase)を使用して、インスタ運用に生かそう!
「Quid Monitor」はInstagram運営者が欲しかった情報をピンポイントで与えてくれるツールです。
そのため、今どのようなことに悩んでいて、どのような情報が欲しいのかはっきりとわかれば、「Quid Monitor」がその悩みを解決する手助けをしてくれることでしょう。
この記事を参考にぜひ「Quid Monitor」を活用したInstagram運用も検討してみましょう。
分析・アプローチ後のリプライ対応は自動返信機能があるエルグラムにおまかせ!
Quid Monitorを利用して分析することで、どのユーザーにアプローチするべきかが明確になることでしょう。
しかし、コメントやDMといったアクションを起こしてくれたユーザーへの対応はかなりの負担になりえます。
そこでおすすめするのが、ユーザーからのコメントに自動返信してくれる「エルグラム」です。
「エルグラム」は、相手の興味・関心や診断結果、フォロワー数など、さまざまな条件に合わせて返信内容を自動で変えることができます。そのため、ユーザーに良い印象を与えつつ、効率的に対応を行えるでしょう。
エルグラムの詳しい情報は以下のページからすぐに確認できるので、ぜひチェックしてみてください。