「Instagram運用の進捗をレポートにまとめたいけど、どうやって作ればよいのだろう?」
「できれば費用をかけずにInstagramのレポートを作成するやり方を知りたい。」
Instagramのレポート作成について、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Instagram運用でのレポート作成について、やり方やメリットをわかりやすく解説します。
インスタのレポートとは?レポートの重要性を解説
Instagramのレポートとは、Instagram運用に関する成果報告書のことです。報告書と聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、「社外への報告資料」以外にも「社内共有用の資料」などもレポートに該当します。
レポートを作成し運用の実績を見える化することで、今後の改善や戦略立案に役立てられます。感覚的に運用して成功する方も一定数いますが、ほとんどの場合、データに基づかない運用は失敗の原因となりやすいです。
また企業アカウントの場合、担当者の異動や交代が生じるケースも少なくありません。その際、社内共有用のレポートがあればスムーズな引き継ぎが可能になりますし、後任者がアカウントを分析するための貴重な資料にもなります。
このことからも、Instagram運用をするうえで定期的にレポートを作成することは、Instagram運用を成功に導くための重要な要素といえるでしょう。
インスタ運用でレポートを活用するメリット
Instagram運用でレポートを活用するメリットを大きく分けると、以下の2つがあげられます。
- 社内外への報告とアピール
- Instagram運用の分析に役立てる
それぞれわかりやすく解説します。
1.社内外への報告とアピール
メリットの1つ目は、社内外への報告とアピールができることです。
まず、社内では上司への報告やチームや部署への共有資料として活用できます。
一方、社外に向けては、公式ホームページやプレスリリースとして発表したり、「フォロワー〇〇名突破キャンペーン」などのフォロワーに向けた企画・キャンペーンにも活用できたりします。
このように、レポートは社内外の報告やアピールだけでなく、さまざまな企画にも活用できるため、Instagram運用において大きなメリットがあるのです。
2.インスタ運用の分析に役立てる
2つ目のメリットは、Instagramの運用状況分析に役立てられることです。
たとえばレポートを通して、アカウント全体の数値や投稿ごとのパフォーマンスを比較したり、エンゲージメントを高められた投稿の特徴を把握したりすることが可能です。また、フォロワーの属性や行動を分析することで、ターゲット層に合わせた戦略も立てやすくなります。
さらに、目標の達成度や進捗状況も確認できるため、担当者同士で運用の方向性を共有しやすくなるのもポイントです。データをもとに、効果的な運用改善に取り組むことができるでしょう。
インスタの運用レポートを作成する方法
Instagramの運用レポートを作成する方法を2パターン紹介します。
- Facebookページのインサイトを利用して手作業で作成する
- レポート作成ツールを利用する
それぞれ簡潔に解説します。
1.Facebookページのインサイトを利用して手作業で作成する
Facebookページのインサイトを利用すれば、無料で詳細なデータを取得できます。そのデータを手作業でエクセルやGoogleスプレッドシートにまとめることで、オリジナルのレポートを作成可能です。
具体的な手順は、以下のとおりです。
以上の手順で簡単にデータを抽出できます。
もし、InstagramアカウントとFacebookページを連携していない場合は、「【無料】インスタレポート作成時に確認すべき数値と確認方法」にてInstagram単独で確認する方法を紹介しているので、そちらを参考にしてみてください。
2.レポート作成ツールを利用する
Instagramのデータを自動で収集し、見やすいレポートを作成できる代表的なツールを4つご紹介します。
以下に、レポート作成に役立つ外部ツールを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
月額料金 | 特徴 | レポート作成機能 | |
---|---|---|---|
SINIS | 11,000円~ | Instagram分析ツールサービス自体は無料でも利用できるが、レポートの自動生成の機能を使いたい場合有料プランへの加入が必須 | Excel・PPTレポート自動生成 |
hashout | 60,000円~ | Instagramのアカウント・ハッシュタグ分析ツール1週間無料期間あり。過去データもさかのぼって調査が可能 | PDF形式でのレポート作成 |
HINOME | 5,980円~(別途初期費用50,000円が必要) | Instagram分析ツール分析機能はもちろんのこと、投稿予約やアップロード機能もあり | PNGでのレポート作成、Excelでのレポート作成 |
CCX social | 0円 | SNS分析ツール自社分析以外にも他社分析も可能 | 必要な情報を選んでレポート作成が可能 |
これらのツールを活用すれば、手作業の時間を大幅に削減でき、その分をデータ分析や他の業務に充てることができます。
気になるツールは一度無料で試したり、デモ画面を操作して導入を検討してみてください。
インスタレポート作成時に確認すべき数値と確認方法
Instagramのインサイトを使ったレポート作成時の数値の確認方法を紹介します。
インサイトを使う場合、事前にビジネスアカウントへ切り替えておく必要があります。まだ切り替えていない方は以下の記事を参考に切り替えをしておきましょう。
インサイトの基本的な見方を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
アカウント全体の数値の確認方法
アカウント全体の数値の確認方法として「フォロワー数の増減」と「フォロワーの属性」を紹介します。
フォロワー数の増減
フォロワー数の増減を把握することで、日々の運用がどの程度フォロワー獲得につながっているのかを確認できるため、目標設定の参考にもなります。
ただし、フォロワー数が100人以上でないと日々のフォロワーの増減を確認できないため注意が必要です。100人未満の場合でも、指定した期間のフォロワー数は確認できますが、詳細な増減は見られないので注意しておきましょう。
フォロワー数の増減は以下の手順で確認できます。
(1)アプリを開きプロフィールの右上「≡」をタップ
(2)プロフェッショナル向けのインサイトをタップ
(3)合計フォロワーをタップ
(4)フォロワー数を確認
フォロワー数が100人以上になると、以下のデータを確認できます
- フォロワーの総数
- 指定期間中の新規フォロワー数
- フォロー解除数
これらのデータは折れ線グラフでも表示されるため、増減のタイミングを視覚的に把握でき便利です。
フォロワーの属性
ここでのフォロワーの属性とは、フォロワーの性別・年齢・住んでいる地域のことです。これらの情報を把握することにより、今後の投稿の参考になりますので、ぜひ確認しておくと良いでしょう。
確認方法は、フォロワー数の増減の確認と同じ手順です。
(1)アプリを開きプロフィールの右上「≡」をタップ
(2)プロフェッショナル向けのインサイトをタップ
(3)合計フォロワーをタップ
(4)フォロワー数を確認
フォロワー数が100人以上になると、以下のデータを確認できます
- トップの場所:フォロワーの住んでいる地域の割合
- 年齢層:フォロワーの年齢構成の割合
- 性別:フォロワーの性別の割合
- 最もアクティブな時間:フォロワーがInstagramを使用している曜日・時間帯
これらのデータをもとに、より効果的な投稿戦略を立てることができます。
投稿毎の数値の確認方法
投稿毎の数値の確認方法として以下4つを紹介します。
- リーチ数
- 保存数
- プロフィールへの遷移数
- プロフィールからのフォロワー率
それぞれ画像付きで解説します。
1.リーチ数
リーチ数を確認することで、投稿を見た人の数が把握できます。投稿ごとのリーチ数を比較することで、リーチが大きく伸びた投稿や、逆にあまり見られなかった投稿の違いを分析する指標として活用できます。
リーチについて詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
投稿の伸びやすい時間や投稿内容を見直すことで、Instagram運用に役立てられるでしょう。
リーチ数の確認手順は以下のとおりです。
(1)アプリを開き確認したい投稿をタップ
(2)投稿の写真・画像の左下にある「インサイトを見る」をタップ
(3)概要のリーチしたアカウントを確認
※下にスクロールするとリーチしたアカウントがフォロワーか否かの確認も可能
以上の手順で投稿毎のリーチ数を確認できます。
2.保存数
保存数が多いということは、その投稿を「見返したい」と思うユーザーが多かったことを示しており、ユーザーにとって有益な情報であった証拠です。
保存数について詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
保存数の確認方法は以下のとおりです。
(1)アプリを開きプロフィールの確認したい投稿をタップ
(2)投稿の写真・画像の左下にある「インサイトを見る」をタップ
(3)写真・画像の右下の保存数マークで保存数の数値を確認
以上の手順で簡単に確認できます。
3.プロフィールへの遷移数
投稿からプロフィールに移動するということは、その投稿がユーザーに刺さりアカウント自体に興味を持った可能性が高いです。
その際、プロフィールが魅力的に整っていれば、フォロワーの増加やリーチ数の向上につながります。プロフィール欄がまだ整備されていない方は、以下の記事を参考に、改善方法を確認してみてください。
プロフィールへの遷移数の確認手順は以下のとおりです。
(1)アプリを開きプロフィールの確認したい投稿をタップ
(2)投稿の写真・画像の左下にある「インサイトを見る」をタップ
(3)概要の「プロフィールのアクティビティ」の数値を確認
以上の手順で投稿毎のプロフィールへの遷移数を確認できます。
4.投稿ごとのプロフィールからのフォロー率
投稿ごとにおけるプロフィールからのフォロー率を把握することで、どの投稿がフォロワー獲得に効果的だったのかを知ることができます。
Instagram運用においてフォロワー数は重要な指標であるため、必ず確認しておきましょう。
フォロー率の確認方法は以下の通りです。
(1)アプリを開きプロフィールの確認したい投稿をタップ
(2)投稿の写真・画像の左下にある「インサイトを見る」をタップ
(3)下にスクロールし、プロフィールアクティビティの「フォロー数」で数値を確認
以上の手順で投稿毎のプロフィールからのフォロー数を確認できますので、その投稿のリーチ数で割ることによってフォロー率を算出することができます。
インスタのレポート作成は、目的に合わせて型を変えよう
レポートを作成する際は、まず目的を明確にし、「誰に」「何を」伝えたいのかを整理しましょう。
以下では社内向け、社外向けそれぞれの場合に意識すべき点や構成例を紹介します。
社内向けレポート
社内向けのレポートの場合は、会社のフォーマットに沿って、ワードやパワーポイントを活用すると効果的です。以下に、【無料】インスタレポート作成時に確認すべき数値と確認方法で紹介した内容でレポートを作成する場合の例を紹介します。
- 1ページ目:表紙(例:2024年6月のInstagram運用実績)
- 2ページ目:アカウント全体の数値の報告と前月比のグラフ
- 3ページ目:投稿毎のリーチ数と保存数の月間TOP3と前月のTOP3
- 4ページ目:投稿毎のプロフィールへの遷移数とフォロワー数の月間TOP3と前月のTOP3
- 5ページ目:当月の総括と今後の方針や変更点
状況に応じて、レポートの項目や取り上げる数値を変えることで、柔軟に対応できます。レポート作成に悩んだ際は、ぜひ参考にしてください。
社外向けレポート(キャンペーンへの活用)
社外向けのレポートは、企業の活動やSNS運用成果をステークホルダーや外部関係者に報告し、信頼を構築する重要な役割を果たします。
Instagram運用においては、フォロワー数の増加やエンゲージメント率の向上など、具体的な成果を数値や施策とともに示し、運用の有効性を証明します。
これにより、外部からの信頼を獲得するとともに、次のキャンペーンや施策の基盤として活用することができるでしょう。
レポートのフォーマット例
成果を簡潔かつ分かりやすく伝えるために、以下のような構成を推奨します。
項目 | 内容 |
---|---|
表紙 | – レポート名(例:「Instagram運用成果レポート 第○四半期」)- 日付- 企業名- 担当者情報 |
概要・要約 | – 成果の要約(例:「フォロワー数が前月比20%増」「キャンペーンエンゲージメント率5%上昇」など)- 特筆すべきトピックや重要なポイントを数行でまとめる |
数値データとグラフ | – フォロワー数、エンゲージメント率、投稿ごとのパフォーマンスなどの主要KPIをビジュアル化(棒グラフ、円グラフなどを活用)- 前期間との比較や、目標に対する達成度を明確に示す |
成果と分析 | – 成功施策:何が効果的だったのか(例:「短尺動画投稿の反応が高かった」「特定のハッシュタグがリーチを増加させた」)- 改善点:今後強化すべきポイント(例:「投稿頻度の調整が必要」「特定のターゲット層のリーチが不足」) |
次のアクションプラン | – レポート結果を受けての次回施策(例:「次四半期のキャンペーン計画」「ターゲット拡大のための戦略」) |
付録(オプション) | – 投稿例やキャンペーンバナー、ユーザーのコメントなど、具体的な成果を示す資料を添付 |
意識すべきポイント
社外向けレポートを作成する際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 成果を視覚化する
見やすいグラフやインフォグラフィックを活用して、数値データを直感的に理解できるようにする。 - 簡潔かつ具体的に
長文を避け、簡潔でインパクトのある表現を用いる。データには具体的な数値や比較を加え、説得力を持たせる。 - 外部視点を意識する
ステークホルダーやメディアが関心を持つ情報(売上や収益との関連性、業界でのポジションなど)を優先して記載する。 - 成果をストーリーとして伝える
データや成果を単なる報告に留めず、「どのような施策が成功し、どのようなインパクトを与えたのか」をストーリー仕立てで説明する。
まとめ:インスタのレポートを作成して社内外にアピールしよう!
Instagram運用では、定期的な振り返りが重要です。
その手段の一つとしてレポートを作成することにより、これまでの運用方法や戦略の確認ができ、今後の方針を見直す際の指針となります。
さらに、社内外への報告にも活用できるため、レポート作成には多くのメリットがあります。Instagram運用に課題を感じている方は、レポートを作成して今後の戦略を見直してみましょう。
レポート作成の属性は「Instagram自動化ツールのエルグラム」を活用しよう!
Instagram自動化ツール「エルグラム」は無料で利用でき、使い方次第でより詳細なユーザー属性を把握し、効率的に管理することが可能です。
詳しい属性情報を把握することで、レポートに細かなデータを反映させ、より説得力のある分析ができるようになります。
今回はエルグラムのフォーム作成機能を使い属性を把握する方法を紹介します。
- プレゼントキャンペーンの参加条件として、ユーザーにアンケートの回答を促す
- アンケートの回答とパーソナル情報を紐づける
- ユーザーリストの機能を使い絞込み検索を行う
- csvとしてデータを書き出す
上記の手順でアンケート機能を使い、データを紐づけてデータを抽出することが可能です(〇〇に興味がある人、△△に興味がある人など)。
アンケートで集めたデータは、レポート作成だけでなく、今後のInstagram戦略にも活用できます。たとえば、エルグラムを利用して該当ユーザーに一括でDMを配信することができ、ユーザーの反応に応じて自動応答を設定することも可能です。これにより、少ない労力で新たな情報収集やキャンペーン施策に活用できます。
エルグラムは無料で使えるので、気になる方はぜひ登録してみてください。
エルグラムの詳しい情報は以下のページからすぐに確認できます。