Instagramは世界中で広く利用されており、多くのユーザーが他のアカウントの投稿やプロフィールを日々閲覧しています。
中には、自分の閲覧行動が相手に知られるのかを気にする人や、自身の閲覧履歴を確認したいと考える人もいるでしょう。
この記事ではInstagramの閲覧履歴に関して、大きく以下の3つについて解説します。
- インスタで閲覧履歴は確認できるのか?
- 自分の行動履歴として確認できるもの
- 閲覧履歴や検索履歴の活用方法
Instagramの閲覧履歴について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
インスタの閲覧履歴は確認できる?
Instagramでは、閲覧履歴が残るかどうかは利用した機能によって異なります。
ストーリーズやDMなどを閲覧すると、相手に閲覧の事実が通知されますが、プロフィールや投稿を確認した記録がブラウザの履歴のように保存されることはありません。
そもそもインスタにおける閲覧履歴とは?足跡との違いは?
インスタの閲覧履歴を理解するには、足跡との違いを知っておく必要があります。
一般的に閲覧履歴とは、自分が他のアカウントのプロフィールや投稿を見た記録のことを指します。ただし、自分がどのアカウントを閲覧したかが記録として残ることはありません。
一方、足跡は自分の閲覧行動が相手に通知される仕組みです。
たとえば、ストーリーズやDM、ハイライトなどを見た場合、相手にその閲覧が伝わります。
投稿などの閲覧履歴は確認できないがアルゴリズムには影響がある
Instagramの公式見解では、ユーザーが「どの投稿を」「どのくらいの時間」見たかといった行動が、アルゴリズムに影響を与えるシグナルとして扱われています。
閲覧履歴としては明示的に確認できないものの、フィードや発見タブの表示内容には間接的に影響が出る可能性があるのです。
具体的には、以下のような行動がアルゴリズムに影響を与える可能性があります。
- 投稿を数秒以上閲覧する行為
- 特定のアカウントとコメントやDMで継続的にやりとりすること
- 投稿後にプロフィールをタップするなど、深い関心を示す行動
こうした動きは記録として残らなくても、システム側では「関心の高いアカウント」として判断されやすくなります。
インスタのアルゴリズムについてはこちらでも解説しています。
インスタの「アクティビティ」で確認できる履歴一覧
Instagramには、過去の行動履歴を確認できる「アクティビティ」機能があります。
ここでは以下のような種類の履歴をチェックできます。
- いいねやコメントなどのインタラクション履歴
- 自分が作成・シェアした投稿やリールなどのコンテンツ履歴
- 削除・アーカイブ済みの投稿に関する履歴
- 利用時間や検索履歴などのその他の行動履歴
いずれも、アカウント画面右上の【≡】メニューから「アクティビティ」を選択すれば簡単に確認できます。
自分がInstagramでどんな行動を取ってきたのかを振り返る際に役立つ機能です。
それぞれ詳しく解説します。
1.インタラクション
Instagramでは、自分が行ったアクションの記録を「インタラクション」として確認できます。
主に以下のような履歴が該当し、自分の行動を振り返る指標として役立ちます。
- 他の投稿への「いいね!」
- 投稿に対するコメント
- DM画面でのノート入力
- 自分がタグ付けした投稿や、他者からタグ付けされた投稿
ユーザーとの接点を見直すことで、運用の改善点にも気づきやすくなるでしょう。
「いいね!」の履歴
自分が過去に「いいね!」を押した投稿は、インタラクションから一覧で確認できます。
どの投稿にいつ反応したかが明確になるため、気になった投稿をあとから探し直す際に役立つでしょう。
また、企業アカウントの場合は、競合や関連アカウントに対してどの程度アクションを取っていたかを把握する参考にもなります。
なお、「いいね!」の取り消しもできるため、意図しないアクションを後から修正することも可能です。
コメントの履歴
自分のInstagramアカウントで過去に投稿したコメントも、インタラクションから一覧で確認できます。
どの投稿に対して、いつコメントしたのかを振り返ることができるため、やりとりの内容を後から見返す際にも便利です。
また、「いいね!」と同様に、コメントも履歴の確認に加えて削除することが可能です。
ノートの履歴
Instagramのノートは、DM画面の上部に表示される短文のメッセージ機能で、主に近況の共有や呼びかけに使われます。
過去に投稿したノートの内容や投稿日時は、アクティビティ内のインタラクション項目から確認でき、自分の発信傾向を見直す手がかりにもなるでしょう。
タグの履歴
自分がタグを付けた投稿や、他のユーザーからタグ付けされた投稿の履歴も、Instagramのインタラクション内で確認できます。
企業アカウントでは、自社製品やブランドに関連する投稿にタグを付けることで、ユーザーへの認知拡大や検索性の向上を図ることが一般的です。
一方で、ユーザーが「@アカウント名」を使ってブランド名をメンションしながらタグ付けを行うケースもあり、そこから実際の反応や関心度を読み取ることができます。
こうした履歴を定期的に振り返ることで、ブランドに対する言及状況を可視化でき、ユーザーとの関係構築にもつながります。
ストーリーズでのリアクション履歴
他のアカウントが投稿したInstagramのストーリーズに対して、スタンプや絵文字などでリアクションを送った場合、その履歴もインタラクションから確認できます。
ストーリーズ自体は24時間で消える仕組みですが、リアクションの記録は個人のアクティビティとして保持されており、後からでも自分の行動を見返すことが可能です。
特に競合アカウントをチェックしている場合、自分がいつ・どのようなストーリーズに反応していたかを振り返ることで、自分が興味を持ちやすい投稿の傾向を把握できます。
たとえば、どういったテーマや構成のストーリーズに反応しやすかったのかを見直せば、競合のどのような表現が自分に刺さったかを後から確認できるため、自社のコンテンツ制作にも応用しやすくなります。
このように、アクティビティ機能を使えば、ストーリーズへの反応も一種の閲覧履歴として活用できます。
レビューの履歴
Instagramのビジネス機能を利用している場合、ユーザーが自社商品やサービスに対してレビューを投稿することがあります。
その際、レビューへの返信内容を含む一連のやりとりもインタラクション内に記録され、必要に応じて後から確認できます。
レビューを活用している場合、寄せられた意見を整理しながら改善点や反響を把握する際の確認に有効です。
ユーザーの声を可視化し、運用の改善につなげたい場合に活用してみるのもよいでしょう。
2.シェアしたコンテンツ
アクティビティからは次のようにシェアしたコンテンツの履歴も確認できます。
- 作成した投稿の履歴
- 作成したリール動画の履歴
- 作成したハイライトの履歴
作成した投稿の履歴
Instagramのアクティビティ内では、作成したフィード投稿を写真や動画ごとに時系列で確認できます。
企業アカウントにおいては、新商品の紹介やイベントの案内、期間限定のキャンペーンなど投稿の目的が多様です。
そのため、いつ・何を発信したのかを一覧で見返すことで、過去の取り組みを整理しやすくなります。
さらに、投稿ごとの反応やタイミングを比較すれば、次の施策に活かすためのヒントも得られるでしょう。
作成したリール動画の履歴
Instagramでは、作成して公開したリール動画の履歴も時系列でアクティビティから確認できます。
特にリールは発見タブやおすすめ枠に表示されやすく、拡散性の高い投稿形式として注目されています。
再生数やエンゲージメントを比較することで、どの時期にどのような動画が関心を集めたのかが把握しやすくなります。
企業アカウントの場合、構成や尺、演出を見直すヒントとしても役立つため、定期的な振り返りを習慣づけるとよいでしょう。
作成したハイライトの履歴
Instagramでは、ストーリーズが24時間で自動的に消える仕様になっていますが、ハイライト機能を使えば、投稿をプロフィール上に継続的に表示できます。
企業アカウントの場合、製品紹介やイベントレポート、よくある質問のまとめなどをハイライトで分類しておくことで、訪問者にとって分かりやすく、整理された情報提供が可能になるでしょう。
アクティビティからは、どのストーリーズをハイライトに追加し、いつ更新したのかといった履歴も確認できます。
過去のハイライト構成を見直すことで、コンテンツの鮮度や情報の重複を防ぐ見直しにもつながります。
3.削除済み・アーカイブ済みのコンテンツ
Instagramでは、過去に投稿したコンテンツを削除またはアーカイブしているケースも多く見られます。
誤って削除してしまった場合や、一時的に非表示にしたいと考えた際に利用されるこれらの操作は、後から履歴として確認することができます。
投稿の公開タイミングや表示の最適化を考えるうえでも、削除・アーカイブの履歴を把握しておくことは有効です。
最近削除済みの履歴
Instagramでは、削除した投稿がすぐに完全に消えるわけではなく、「最近削除済み」の項目に約30日間保存されます。
この期間内であれば、誤って消した投稿や一時的に非表示にしたコンテンツを簡単に復元することが可能です。
誤字脱字や投稿タイミングのミスによって削除するケースもあるかと思いますが、この履歴を活用すれば再投稿の手間を減らすことができます。
アーカイブ済みの履歴
Instagramのアーカイブ機能を使うと、投稿をフィード上から非表示にしながらも、自分だけは後から確認できます。
キャンペーン終了後の告知投稿を一時的に隠したり、過去の投稿を整理する際などに便利な機能です。
必要に応じてアーカイブを解除すれば再び公開状態に戻せるため、季節やイベントに応じて投稿内容を切り替える運用にも適しています。
4.その他に確認できる履歴
インスタのアクティビティから確認できる情報は、インタラクションやシェアしたコンテンツだけではありません。
以下のような項目の履歴も確認可能です。
- 利用時間の履歴
- アカウント情報の編集履歴
- 検索履歴
- アクセスしたリンクの履歴
利用時間の履歴
アクティビティでは、自分が1日にどのくらいアプリを利用しているかも確認できます。
このデータを確認することで、SNSにかけている時間の傾向を把握しやすくなります。
特に業務の一環としてInstagramを使う担当者は、作業効率や集中力への影響を意識することが重要です。
適切な運用リズムを維持するためにも、定期的に利用時間を見直しておくとよいでしょう。
アカウント情報の編集履歴
アクティビティでは、プロフィール文やウェブサイトURL、ユーザーネームなどの変更履歴も確認できます。
キャンペーン中に特定のランディングページを設定し、終了後に元の内容へ戻すといった運用を行うケースは少なくありません。
編集の経緯を振り返っておくことで、施策ごとの効果を可視化しやすくなり、改善につなげる手がかりにもなります。
検索履歴
アクティビティでは、過去に検索したアカウント名やハッシュタグなどの履歴が残ります。
競合調査やキーワードのリサーチを行った場合、それらの履歴がアクティビティ内に蓄積されていきます。
自分がどのような情報に関心を持っていたのかを可視化できるため、ターゲットの傾向分析やコンテンツ企画の材料としても活用できます。
アクセスしたリンクの履歴
Instagramでは、ストーリーズのリンクスタンプやDMで受け取ったURLをタップした履歴もアクティビティから確認できます。
企業アカウントを運用している場合、競合や関連業種のリンクをどの程度閲覧したかを可視化できるため、分析や改善施策のヒントとしても有効です。
自分の閲覧履歴や検索履歴をインスタ運用に活用する方法
自分のインスタアカウントを効率的に運用するには、「いいね!」や「保存」をした投稿、検索を行ったキーワードなどの履歴を活用しましょう。
具体的には次のように活用するのが効果的です。
- 閲覧履歴としての「いいね!」と「保存」を使い分ける
- 検索履歴からターゲット像を再確認する
1. 閲覧履歴としての「いいね!」と「保存」を使い分ける
Instagram上で個別に投稿をブックマークする機能はありませんが、「いいね!」と「保存」を活用することで、後から見返すためのある程度の履歴を作成できます。
「いいね!」と「保存」は戦略的に使い分けるのがポイントです。
「いいね!」はトレンドキャッチ用として活用
Instagramには毎日大量の投稿が流れてくるため、その中で特に人気が高く、エンゲージメントが多いと感じた投稿だけに「いいね!」するルールを決めておくとよいでしょう。
こうすることで、後から履歴を見返した際に、トレンド性のある投稿が一覧として残りやすくなります。
具体的には、以下のような基準を目安にするのがおすすめです。
- フォロワー数が○万人以上のアカウントの投稿にだけ「いいね!」する
- いいね数が○件以上ある投稿にだけ「いいね!」する
主観ではなく客観的な数値を基準にすれば、自分の好みに偏らずに人気投稿の傾向を把握しやすくなります。
なお、インスタのトレンドの調べ方はこちらでも解説しています。
「保存」は投稿分析用として活用
「いいね!」とは異なり、「保存」はユーザー自身のお気に入りとして活用するのがおすすめです。
企業アカウントの運用者であれば、競合が実施しているキャンペーンや、デザイン性に優れた投稿、魅力的なキャッチコピーのある投稿など、次回の投稿に活かせそうだと感じたものを保存しておくと効果的です。
保存済み一覧を後から見返すことで、テンプレートの参考やクリエイティブの着想、さらにハッシュタグの工夫にもつながります。
必要なときに引き出せるよう、自分なりの判断でストックしておくと後々役立つでしょう。
2. 検索履歴からターゲット像を再確認する
Instagramの検索履歴は、企業アカウントの運用においても有効に活用できます。
特に、運営者自身がターゲット層と近い関心を持っている場合は、自ら検索したワードがそのままユーザーの興味関心を反映している可能性が高いと考えられます。
このように、日常的な検索行動の記録が、ユーザー理解やコンテンツ企画のヒントとして役立つこともあるため、見落とさずにチェックしておくとよいでしょう
検索履歴を活用する際の注意点
検索履歴を分析する際は、誰の視点に立つかを明確にしておくことが重要です。運営者目線とユーザー目線の検索履歴が混在すると、純粋なニーズの把握に支障が出るおそれがあります。
そのため、履歴を活用する場合は、次のような工夫をしておくとよいでしょう。
- 運営者として検索したキーワードに関しては、「保存」や「いいね!」で投稿を管理し、履歴からは削除しておく
- 純粋なユーザー目線の検索ワードだけが履歴に残る状態を維持する
このように記録を整理しておけば、ユーザーの関心をより正確に捉えやすくなります。
まとめ:インスタの閲覧履歴を運用に活用しよう
インスタの閲覧履歴は明確には残りませんが、行動履歴はアクティビティやアルゴリズムに反映され、運用に活かすことができます。記事では以下の3点を中心に解説しました。
- 閲覧履歴と足跡の違いを整理
- アクティビティで確認できる履歴を紹介
- 履歴を活用した運用方法を提案
インスタをより効果的に運用するために、これらの履歴を上手に活用しましょう。
エルグラムで運用の負担を軽減しよう
インスタ運用において、自分の行動履歴を分析・整理するのには一定のリソースが必要です。その結果、担当者の業務負担になりかねません。
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