インスタの鍵垢とは?企業が運用するメリットやデメリットを解説

ノウハウ
ノウハウ

Instagramの運用では「鍵垢」(非公開アカウント)という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。

投稿を特定のフォロワーのみに公開できるこの設定は、プライベート利用にとどまらず、企業アカウントの戦略として活用されるケースも見られます。

ただし、メリットとデメリットを十分に理解しないまま導入すると、思ったような成果を得られない恐れもあります。

そこで、この記事ではInstagramの鍵垢について、以下の点を詳しく解説します。

この記事を読んで分かること
  • 鍵垢とは何か、その目的
  • 鍵垢と公開アカウントの違い
  • 企業が鍵垢を運用するメリットと注意点

Instagramの運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インスタ(Instagram)の「鍵垢」とは

Instagramの「鍵垢」とは「非公開アカウント」とも呼ばれ、承認したフォロワーのみに投稿を公開できる設定を指します。

鍵垢に変更すると、フォローリクエストを承認しない限り、他のユーザーはプロフィールや投稿、ストーリーズの内容を確認できません。

この設定は主に個人ユーザーが利用しており、友人や知人とだけ交流したい場合や、家族やペットの写真を不特定多数に見られたくないときに、プライバシーを守る手段として選ばれる傾向があります。

ユーザーが鍵垢を利用する目的

ユーザーが鍵垢を利用する主な目的はプライバシーの保護にあります。たとえば、顔写真や子どもの写真など、不特定多数の人に見られたくない内容も、鍵垢に設定すれば安心して共有できます。

さらに、現実の人間関係の範囲で交流を楽しみたい場合にも、外部のユーザーが参加できない鍵垢を利用することで、限られた相手とのコミュニケーションを図ることが可能です。

鍵垢と公開アカウントの違い

鍵垢と公開アカウントの違いは以下のような点です。

  • 投稿の閲覧範囲の違い
  • フォロワー獲得や拡散力の違い

投稿の閲覧範囲の違い

公開アカウントは、誰でも投稿やプロフィールを閲覧でき、フォローしていなくても「いいね」やコメントを残せます。

これに対し、鍵垢はフォローリクエストを承認したフォロワーのみが投稿やストーリーズを見られる仕組みです。

非フォロワーはプロフィール画像と自己紹介文の一部しか確認できず、詳細な情報にアクセスすることはできません。

フォロワー獲得や拡散力の違い

鍵垢と公開アカウントでは、フォロワー獲得のしやすさや拡散力に大きな差があります。公開アカウントであれば、ハッシュタグや発見タブ、リール動画などを通じて幅広いユーザーに投稿を届けられるため、新規フォロワーの獲得につながりやすいと言えます。

一方で、鍵垢は承認済みフォロワーのみに投稿を公開するため、ハッシュタグや発見タブから新しいユーザーに見つけてもらう機会がほとんどありません。

新たなフォロワーを増やすにはフォローリクエストを個別に承認する必要があり、その結果アカウントの成長は緩やかになる傾向があります。

インスタのアカウントを鍵垢にする方法

Instagramのアカウントを鍵垢にする方法は次のとおりです。

  • プロフィール画面右上の【≡】をタップする
  • 【コンテンツの公開範囲】から【アカウントのプライバシー】を選択する
  • 設定を【非公開アカウント】に変更する

鍵垢を公開アカウントに戻す場合、同様の手順で進めて【公開アカウント】に変更しましょう。

企業アカウントを鍵垢にするメリット

鍵垢設定は個人ユーザーが活用するだけではありません。企業アカウントであっても鍵垢を活用可能です。

企業アカウントを鍵垢にするメリットは次のとおりです。

  1. プライバシーを保護したやり取りが可能
  2. フォロワー限定のコンテンツを発信できる
  3. フォロワー同士のコミュニティを醸成できる

1.プライバシーを保護したやり取りが可能

企業アカウントを鍵垢に切り替えることで、投稿内容がフォロワー以外の第三者に閲覧されるリスクを抑えることができます。

外部から確認できない状態であれば、特定の顧客や関係者だけに向けた情報を安心して発信できます。

たとえば、新製品に関する機密情報や非公開イベントの案内、あるいは従業員のプライベートな様子なども、安全性を確保しながら共有することが可能です。

2.フォロワー限定のコンテンツを発信できる

鍵垢に投稿されたコンテンツは、承認されたフォロワーだけが閲覧できます。

閲覧範囲を限定することで、特別感やプレミアム性を演出できるのが特徴です。

たとえば、会員限定の先行情報やファンクラブ向けのコンテンツを配信すれば、フォロワーのロイヤリティを高められ、より強固な関係性の構築にもつながります。

3.フォロワー同士のコミュニティを醸成できる

鍵垢は特定のファンだけが集まる閉じた空間をつくるのに適しており、その結果、フォロワー同士が安心して意見を交わしたり交流したりできる環境が整います。

さらに、企業が提供するコンテンツを媒介としてファン同士のつながりが強まり、独自のコミュニティが自然に形成されます。それによってブランドへの帰属意識や愛着が深まり、長期的な関係構築へとつながるでしょう。

企業が鍵垢を運用する際の注意点

企業にとって鍵垢はメリットがあるものの、変更にあたっては以下のような点に注意が必要です。

  1. ポストがフォロワー以外に届かない
  2. フォロー申請の管理が負担になる
  3. インサイト集計や広告の効果測定が難しい
  4. フォロワー以外のユーザーからは閉鎖的に映る

1.ポストがフォロワー以外に届かない

鍵垢に投稿されたコンテンツはフォロワー以外には表示されないため、ハッシュタグや発見タブ、リールを通じた新規ユーザーへのアプローチができません。

そのため、企業アカウントの運用目的がフォロワー数の増加やブランド認知の拡大にある場合、鍵垢では十分な効果を得られない可能性が高いと言えます。

ハッシュタグについてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。

2.フォロー申請の管理が負担になる

鍵垢では、新しいユーザーがフォローする際にリクエストを送らなければなりません。

企業アカウントを担当する運用者は、その申請を一件ずつ承認する必要があります。

処理に時間がかかると、ユーザーは待たされることに不便さを感じ、結果としてフォロー自体を諦めてしまう可能性があります。

3.インサイト集計や広告の効果測定ができなくなる

企業がInstagramアカウントを運用する際には、どのコンテンツに反応があったのかや、ユーザーが閲覧する時間帯をインサイト機能で確認するのが一般的です。さらに広告を出稿している場合には、その効果測定も欠かせません。

しかし、プロアカウントのままでは非公開設定(鍵垢)が利用できないため、鍵垢にする場合は一度「個人アカウント」へ切り替える必要があります。

その結果、インサイトや広告機能が使えなくなり、データ分析や効果測定が困難になる点には注意が必要です。

インスタのインサイト集計については以下でも詳しく解説しています。

4.フォロワー以外のユーザーからは閉鎖的に映る

鍵垢は既存のファン層を維持するには適していますが、フォロワー以外のユーザーからは「なぜ非公開なのか」と疑問を持たれ、閉鎖的で不信感を与える可能性があります。

その結果、ブランド全体の印象が損なわれるリスクにつながりかねません。

特に、一般消費者向けの商品やサービスを展開している企業にとっては、大きなデメリットとなる場合があります。

まとめ|インスタの鍵垢はデメリットも理解して運用しよう

Instagramの鍵垢は、プライバシーを守りながら承認したフォロワーと限定的に交流できる点で有効ですが、企業が活用する際には特有の利点と注意点が存在します。

既存ファンとの結びつきを深める一方で、新規ユーザーへのリーチやデータ分析が難しくなるため、目的に応じた慎重な判断が求められます。

この記事の要点は以下の5つです。

  • 鍵垢は承認フォロワーのみが投稿を閲覧できる
  • 企業が使うと限定的な情報発信や交流が可能
  • フォロワー限定コンテンツで特別感を演出できる
  • 一方で新規ユーザーへのリーチや効果測定が困難
  • 閉鎖的に映りブランドイメージ低下の恐れもある

総じて、企業が鍵垢を運用する際は、ブランド戦略において「限定性」と「拡散力」のどちらを重視するかを明確にし、その特性を理解したうえで活用することが重要だといえるでしょう。

エルグラムでフォロワーとの関係性を強化

企業がSNSを運用する場合、エルグラムの活用がおすすめです。

エルグラムは、以下のようなInstagram運用をサポートする機能が充実しているため、作業負担を大幅に軽減できます。

  • 投稿やストーリーズにきたコメントへの自動応答
  • DMへの自動応答
  • アンケートフォームの作成
  • 顧客管理(氏名・電話番号など)
  • DMに特典を自動配布

エルグラムのフリープランは無料で即日利用できるので、ぜひ活用してみてください。詳しい情報は以下のページからすぐに確認できます。