インスタ広告を活用してビジネスを成長させるためには、ターゲットに響く広告の出し方を知ることが重要です。
しかし、「どのように広告を出せば効果的なのか」と悩んでいる方もいるかもしれません。
インスタ広告にはさまざまな方法があり、うまく活用するためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
そこで、この記事ではInstagramの広告に関して、大きく以下の3つについて解説します。
- インスタ広告のやり方
- インスタ広告の種類
- インスタ広告の費用相場
インスタ広告のやり方について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
インスタ広告のやり方4選
Instagram広告の主なやり方には、以下の4つがあります。それぞれの特徴や手順を理解して、目的に合った方法を選びましょう。
- アプリの「投稿を宣伝」から広告を出すやり方
- 「Facebook広告センター」から広告を出すやり方
- 「Meta広告マネージャ」から広告を出すやり方
- 「MetaBusinessSuite」から広告を出すやり方
1. アプリの「投稿を宣伝」から広告を出すやり方
Instagramアプリから広告を始める場合、「投稿を宣伝」機能を使えば、簡単な操作で広告を出稿できます。
この方法は専門的な制作作業を必要とせず、投稿ひとつからすぐにプロモーションを開始できるのが魅力です。
まず、Instagramで広告を出すにはプロアカウントへの切り替えが必要です。プロアカウントは無料で作成でき、誰でもすぐに設定できます。
準備が整ったら、以下の流れで広告を設定しましょう。
- Instagramアプリを開いて、宣伝したい投稿を選ぶ
- 投稿画面の【投稿を宣伝】をタップし、広告設定に進む
- 年齢、性別、地域、興味などの項目をもとにターゲットを選定する
- 広告の予算と掲載期間を設定する
- 支払い情報を入力し、審査を通過すれば広告配信がスタートする
以上のように、Instagramアプリ内の操作だけで広告の出稿が完了します。
特別な知識やツールを使わずに、思い立ったその日に広告運用を始められる点も、多くのユーザーにとって大きな利点です。
2. 「Facebook広告センター」から広告を出すやり方
Metaが提供する広告管理ツールの一つに「Facebook広告センター」があります。
ここからInstagram広告を出す場合は、まずFacebookアカウントとInstagramアカウントを連携させる必要があります。
連携することでMetaが保有する詳細なユーザーデータを活用でき、比較的精度の高いターゲティングが可能になります。
広告の出稿は、次の手順で進めていきます。
- Facebookのメニューから「Facebook広告センター」を選択する
- 「広告を作成」→「新しい広告」の順にクリックする
- 広告の目的や1日あたりの予算を設定する
- 「配置」の項目で「Instagram」にチェックを入れる
この方法では、Instagramアカウントを持っていなくてもFacebookアカウントさえあれば広告出稿が可能です。そのため、Instagram専用の設定をせずに気軽に始められる点が特徴です。
ただし、広告の配信対象やクリエイティブの細かな調整には制限があり、本格的な運用を行うには機能が物足りない場合があります。
カスタマイズ性を重視するなら、Meta広告マネージャなどのより高度なツールの活用も視野に入れておくとよいでしょう。
3. 「Meta広告マネージャ」から広告を出すやり方
「Meta広告マネージャ」から広告を出す方法は、FacebookおよびInstagramの広告を細かく設定できる高機能な手法です。
初期費用や月額料金はかからず、実際に配信した広告に対してのみ課金される仕組みとなっています。
広告出稿のステップは次のとおりです。
- ビジネスマネージャおよび広告アカウントの作成
- 支払い方法の設定
- Facebook上の広告マネージャを開き、【作成】をクリックする
- 広告の【目的】を選択する
- 【配置】項目で【手動配置】を選び、【Instagram】にチェックを入れる
- 【次へ】を押して広告フォーマットなどの詳細を設定する
- 広告が承認されると、自動的に配信が開始される
このツールの最大の利点は、Metaが保有する豊富なユーザーデータを活用した高精度なターゲティングが可能な点です。
たとえば、年齢・性別・趣味・ライフイベント・所属団体など、複数の要素を組み合わせて配信対象を設定できます。
また、広告運用に他の担当者や外部パートナーを追加する場合は、ビジネスマネージャを利用することで、Facebook上でつながっていない相手にもメールアドレス経由で権限を付与できます
4. 「MetaBusinessSuite」から広告を出すやり方
Meta Business Suiteは、FacebookページとInstagramアカウントを一元管理できる無料ツールです。
広告出稿のほか、予約投稿やコメント管理、インサイト分析といった運用機能も備えています。特にInstagram広告においても、ビジネスアカウントと連携すれば、PCから手軽に広告を作成できます。
ただし、キャンペーンの目的やターゲティング、クリエイティブの詳細なカスタマイズは、Meta広告マネージャに比べてやや制限があります。
あくまで簡易的な運用に適しており、本格的な広告戦略には不向きな面もある点に注意が必要です。
基本的な出稿ステップは以下の通りです。
- Meta Business Suiteのデスクトップ版を開き、左側メニューから「広告」をクリック
- 画面右上の「広告を作成」を選択し、キャンペーンの目的を設定
- 表示されるセクションに従って、テキスト・画像・リンクなどの要素を入力
- 画面右側のプレビューで広告の見た目を確認し、内容を調整
- 必要に応じて、配信期間や1日あたりの予算、対象の地域・属性を指定
- 入力が完了したら、「公開」をクリックして配信を開始
なお、広告の目的によっては選択できるフォーマットや設定項目が変わることがあります。編集途中の保存や下書き機能も用意されており、時間をかけて構成を検討することも可能です。
Meta広告マネージャほど細かくは調整できないものの、少ないステップでInstagram広告の出稿ができるため、まずは試してみたい初心者の方に向いています。
インスタ広告の種類
インスタ広告には次のとおりさまざまな種類があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- ストーリーズ広告
- リール広告
- 発見タブ広告
それぞれの特徴について解説します。
1. 写真広告
写真広告は、Instagram広告においてもっとも基本的なフォーマットとされています。
画像とテキストのみで構成されており、商品やサービスの魅力をシンプルに伝えられる点が特長です。
投稿は通常のフィードと同じ形式で表示されるため、ユーザーの目に自然に入りやすく、高い視認性が期待できます。
また、広告内のリンクから自社サイトやアプリへの誘導がスムーズに行える点も、活用しやすい理由のひとつです。
2. 動画広告
動画広告は、画像やテキストだけでは伝わりにくい商品の魅力を、音声や動きによってより直感的に伝えられる広告フォーマットです。
視覚と聴覚の両方に訴えることで、短時間でも印象に残りやすく、特に15秒程度の短い動画は高い訴求力を持つとされています。
Instagramの動画広告では、自社で撮影した動画をそのままアップロードするだけでなく、広告マネージャーに搭載された無料の動画作成ツールを使って制作することも可能です。
撮影スキルに不安がある場合は、複数の写真をスライドショー形式でつなぎ合わせた動画でも効果を期待できます。
3. カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告枠に最大10点までの画像や動画を組み合わせて表示できるInstagramの広告フォーマットです。
複数のビジュアルをスワイプして閲覧できる構成により、商品の魅力やブランドメッセージを段階的に伝えることが可能です。
さらに、各コンテンツに個別のリンクを設定できるため、ユーザーの関心に応じて適切なページへスムーズに誘導できます。
4. コレクション広告
コレクション広告は、メインとなる画像や動画と複数のサブビジュアルで構成される広告フォーマットです。
複数の商品やサービスを同時に訴求したい場面で活用されることが多く、ユーザーに多角的な情報を届けられるのが特徴です。
広告をタップすると、Instagram内に表示される専用のランディングページへ遷移します。これにより外部サイトへ移動せずに商品詳細を確認できるため、離脱率の低下にもつながります。
閲覧から購入までの導線がシームレスである点が、利便性の高さとして評価されています。
5. ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、投稿から24時間で消えるInstagramのストーリーズに掲載される広告です。
縦長のフルスクリーンで画像や動画を表示できるため、視覚的なインパクトを与えやすく、ユーザーの注意を引きやすいのが特徴です。
また、フィード広告と比較して運用コストを抑えられる傾向もあり、費用対効果を重視する企業にも適しています。
6. リール広告
Instagramのリール広告は、通常のリール投稿と同様に表示される動画広告です。
ユーザーのフィードやリールタブに自然に溶け込み、コンテンツとしての魅力で注目を集めやすい点が特長です。
広告感が薄いため、ユーザーは違和感なく視聴し、商品やブランドに興味を持つ可能性が高まります。
7. 発見タブ広告
発見タブは、Instagramユーザーが新しい情報や関心のあるコンテンツを積極的に探す場所として利用されています。
発見タブに広告を表示することで、新しいトレンドやアイデアに敏感なユーザー層に効果的にアプローチできます。
発見タブ広告は、フィード上に表示される投稿を通じてユーザーの興味を引く形式で表示されるため、広告であることを意識させずに自然な形で接触できる点が魅力です。
そのため、視覚的にインパクトのあるクリエイティブやユーザーの関心を引く構成にすることで、高いエンゲージメントが期待できるでしょう。
インスタ広告のターゲティング方法
インスタ広告におけるターゲティング方法は次のとおりです。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
インスタ広告のターゲティングはこちらでも詳しく解説しています。
1. コアオーディエンス
コアオーディエンスとは、ユーザーの属性情報や関心に基づいて広告を配信するターゲティング手法のことです。広告主はInstagramのプラットフォーム上で得られる豊富なデータを活用し、より的確にユーザーにアプローチできます。
この手法は大きく2種類に分けられます。
- ユーザー属性ターゲティング:年齢、性別、地域、言語など、ユーザーの基本的な属性を基にした広告配信が可能
- インタレストターゲティング:ユーザーがインスタグラムで行うアクションや、過去に関心を示したコンテンツに基づいてターゲティングを実施する
こうしたアプローチにより、自社の商品やサービスに関心を持ちやすいユーザー層に的確にリーチできるようになります。広告の成果を最大化するうえで、初期設定の段階から有効なターゲティング方法といえるでしょう。
2. カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、企業が保有するメールアドレスや電話番号などの顧客データに加え、Facebook・Instagram上での動画再生や投稿への反応といったデータをもとに、特定のユーザー層へ広告を届けるターゲティング手法です。
既存の顧客に対して広告を配信できるため、リピーターの獲得や再購入の促進に効果的です。
たとえば、以前に購入したユーザーに新商品の案内を送ったり、会員登録済みの顧客に限定オファーを提供したりといった活用が可能です。
既存顧客との関係を深めることで、継続的な売上向上にもつながります。
3. 類似オーディエンス
類似オーディエンスは、過去に反応が良かったユーザーのデータをもとに、その特徴と類似した新しいユーザー層を自動的に抽出し、広告を配信する方法です。
この手法は、すでに成果を上げたユーザーと似た傾向を持つユーザーにアプローチできるため、高いパフォーマンスが期待できます。
たとえば、過去にInstagram経由で商品を購入したユーザーの行動データを基に、類似した属性や関心を持つユーザーに広告を表示することで、無駄のない効率的な広告配信が可能になります。
購買意欲の高い見込み層に絞ってアプローチできる点が、大きな強みといえるでしょう。
インスタ広告の費用相場は?
Instagram広告に取り組む際は、あらかじめ費用相場を把握しておくことが大切です。
広告費は種類やターゲット設定、競合状況などにより変動しますが、最低1日100円から出稿できます。
効果を実感するには、1日あたり1,000円〜2万円、月間では3万〜60万円程度の予算が一般的とされています。
ターゲティングの精度やクリエイティブの質次第で費用対効果に差が出るため、目的に応じた調整が重要です。
インスタ広告の課金方式
インスタ広告の課金方式は次のとおり、複数あります。
- クリック課金
- インプレッション課金
- アプリインストール課金
- 再生数課金
1. クリック課金
クリック課金は、ユーザーが広告をクリックするたびに料金が発生する仕組みです。Instagramでは、Webサイトへの誘導やキャンペーンページへのアクセスを促す目的でよく利用されます。
商品の詳細ページや資料請求フォームなどにユーザーを導きたい場合に有効で、実際の行動を促すことができます。
1クリックあたりの費用はおおむね40円~100円程度で、業種やターゲット層によって変動する傾向があります。
2. インプレッション課金
インプレッション課金は、Instagram広告がユーザーの画面に表示された回数に応じて費用が発生する方式です。
1,000回表示あたりの単価は500円〜3,000円程度が一般的で、クリックされなくても料金が発生します。
この課金方式は、特定のアクションを促すよりも、ブランドやサービスの認知度を広げたい場合に向いています。多くのユーザーの目に触れることを重視する企業にとって、有効な選択肢といえるでしょう。
3. アプリインストール課金
アプリインストール課金は、ユーザーが広告経由でアプリをインストールしたときに料金が発生する仕組みです。
単価は1件あたりおよそ100円〜250円で、特にゲームアプリやEC系アプリのダウンロード数を増やしたいときに効果的です。
ユーザーが明確なアクションを取ったタイミングで課金されるため、費用対効果を重視するキャンペーンにも活用されています。
4. 再生数課金
再生数課金は、Instagram広告で動画が再生されるたびに費用が発生する仕組みです。特に動画コンテンツを活用したキャンペーンに向いており、ユーザーに視覚的・聴覚的な訴求ができる点が特徴です。
動画が一定秒数以上再生された場合に料金が発生する形式が多く、費用は1再生あたり4円〜10円前後で推移します。
インスタ広告の費用対効果を高めるやり方
インスタ広告にかかる費用対効果を高めるには、次のようなやり方を検討しましょう。
- ターゲットを明確にする
- テスト検証を実施する
- クリエイティブやハッシュタグでリーチを伸ばす
1. ターゲットを明確にする
広告の費用対効果を高めるうえで、ターゲットの明確化は欠かせません。誰に届けるべき広告かを明確にすることで、無駄なリーチを避け、成果につながる接触機会を増やすことが可能になります。
Instagram広告では、年齢や性別、興味関心、居住エリアといったユーザー属性を軸に細かくターゲティングが設定できます。広告の目的に合った層に向けて配信すれば、限られた予算でも効果を最大限に引き出せるでしょう。
リーチ数自体は少なくなる可能性がありますが、興味関心が高い層への訴求が実現できるため、コンバージョン率は向上が見込めます。
2. テスト検証を実施する
Instagram広告の効果を高めるには、継続的なテストと検証が欠かせません。
なかでもA/Bテストは、広告のビジュアルやコピー、ターゲティング設定などの組み合わせを比較し、最も成果の高いパターンを導き出すために有効です。
複数の広告バリエーションを同時に配信し、それぞれの反応を測定することで、効果的な訴求方法を見つけることができます。
こうした検証を繰り返し行うことで、広告の精度と費用対効果を着実に高められるでしょう。
3. クリエイティブやハッシュタグでリーチを伸ばす
リーチを広げるには、視覚的に強い印象を与えるクリエイティブの作成が重要です。特に動きのある動画コンテンツや高画質な画像は、ユーザーの注意を引きやすく、視認性も高まります。
また、適切なハッシュタグの活用も欠かせません。人気のタグやターゲット層に関連したタグを選ぶことで、より多くのユーザーや関心の高い層にリーチしやすくなります。
ハッシュタグの分析方法はこちらで詳しく解説しています。
まとめ:インスタ広告は自社に合ったやり方を選ぼう
インスタ広告を効果的に活用するためには、自社の目的やターゲットに応じた出稿方法や広告形式を選ぶことが重要です。本記事では、広告の出し方や種類、ターゲティング手法、費用の目安、そして費用対効果を高めるための考え方について解説してきました。改めて、この記事の要点は以下の5つです。
- 広告はアプリやMeta管理ツールで出稿できる
- 写真・動画など多様な広告形式がある
- コア・類似など精度の高いターゲ設定が可能
- 予算は日額100円〜、月数万円が相場
- 費用対効果はターゲティングと検証が鍵
これらを踏まえ、自社に最適な広告運用のスタイルを見つけることが、Instagram広告の成功につながります。
エルグラムでインスタ運用を自動化
インスタ広告を成功させるにはターゲティングや広告物の制作など、さまざまな作業が必要です。
同時に通常どおりインスタ運用業務も欠かせません。
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