Instagramのアカウントを開設する際には、IDの入力が求められます。
企業がアカウントを作成する場合、どのようなIDを設定すればよいか迷うこともあるでしょう。
このIDは、登録後でも任意のタイミングで変更が可能です。ただし、変更にあたっては事前に確認しておきたい注意点もいくつか存在します。
そこで、この記事ではInstagramのIDに関して、大きく以下の3つについて解説します。
- InstagramのIDの役割
- 企業がInstagramのIDを設定する際のポイント
- 企業がInstagramのIDを変更する際の注意点
InstagramのIDについての詳細を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
「インスタのID」とはユーザーを特定するための文字列
Instagramの「ID」とは、ユーザーごとに設定された固有の文字列であり、アカウントを識別するために欠かせない要素です。
具体的には、プロフィール画面のアイコン上部に表示されている部分を指します(上記の画像では「msninc」の部分)。
一般的には「ID」と呼ばれていますが、Instagramの仕様上では「ユーザーネーム」として扱われています。
IDは最大30文字までの任意の英数字や記号を使って自由に設定でき、自分で変更することも可能です。
たとえば企業がInstagramアカウントを取得する際は、業種やサービス内容が伝わるようなIDを選ぶと、認知されやすくなるでしょう。
なお、同一のIDは存在できないため、他のユーザーと重複するIDは使用できません。
「名前」はアカウントの表示名
InstagramのIDに対して、「名前」とはアカウントの表示名を指します。
これはプロフィールページにあるアイコンの右側に表示される名称です(上記の画像では「missiona」の部分)。
IDには英数字や記号のみが使用可能ですが、名前にはそれ以外の文字も利用できます。
さらに、名前は他のユーザーと重なっても問題なく登録が可能であり、重複による制限は設けられていません。
インスタにおけるIDの一般的な役割
InstagramにおけるIDは、アカウントごとに固有の文字列として設定されています。
たとえば、ユーザーが名前で検索を行うと、同一の名前が複数表示される場合があり、目的のアカウントをすぐに見分けることが難しくなることもあります。
しかし、IDは重複がないため、検索結果に表示されれば一目で識別できます。
この特性により、正確な検索やアクセスが可能になります。
企業のインスタアカウントにおけるIDの役割
企業のInstagramアカウントにおけるIDには、通常の識別機能に加えて、次のような役割も期待されています。
- 公式アカウントであることを伝えられる
- アカウントが発信する内容を伝えられる
1. 公式アカウントであることを伝えられる
企業のInstagramアカウントにおけるIDの役割の一つとして、公式アカウントであることをユーザーに明示できる点が挙げられます。
企業の情報を確認する際、公式かどうかを気にするユーザーは少なくありません。
そのため、アカウントを公式として運用している場合は、IDにその意図を反映させることが大切です。
たとえば、「official」や「koushiki」といった表記をIDに含めておけば、ユーザーは公式アカウントであると判断しやすくなります。
2. アカウントが発信する内容を伝えられる
企業によっては、複数のInstagramアカウントを使い分けて運用しているケースがあります。
このような場合、ユーザーはどのアカウントを確認すればよいか、判断に迷うこともあるでしょう。
アカウントが複数ある場合でも、それぞれの発信内容をIDに反映することで、役割を明確に示すことが可能です。
たとえば、「(企業名)_recruit」や「(企業名)_sales」などのIDを設定すれば、目的に応じて適切なアカウントを選びやすくなります。
「インスタのID」を変更する方法
InstagramのIDは、一度設定したあとでも任意のタイミングで変更することが可能です。
ここでは、アプリとブラウザのそれぞれで行う変更手順について説明します。
いずれの方法を選んでも、システムが他のアカウントとのIDの重複を自動的に判別し、使用の可否を判定してくれます。
アプリから変更する方法
スマートフォンのアプリからIDを変更する方法は次のとおりです。
手順 | 概要 |
1. プロフィール画面を表示する | アプリ右下のアイコンを選択する |
2. プロフィールを編集する | プロフィール画面から【プロフィールを編集】を選択する |
3. ユーザーネームを編集する | 新たなIDを入力する |
4. 【完了】をタップ | アプリ右上の【完了】を選択して、変更内容を保存する |
アプリはブラウザよりも直感的に操作できるため、手続きもスムーズに進められます。
ブラウザから変更する方法
ブラウザから変更する場合は次のような手順で進めていきましょう。
手順 | 概要 |
1. インスタグラムにログインする | ログイン情報を入力してブラウザからインスタグラムにログインする |
2. プロフィール編集画面を表示する | プロフィール画面の右上【プロフィールを編集】を選択する |
3. ユーザーネームを編集する | 新たなIDを入力する |
4. 【送信】をクリックする | 【送信】をクリックして変更内容を保存する |
セキュリティ対策として2段階認証を設定している場合、ブラウザでログインする際にセキュリティコードの入力が必要になります。
そのコードは、あらかじめ登録している携帯電話番号宛に送信されるため、届いた内容を確認して入力してください。
企業のインスタアカウントがIDを設定する際のポイント
企業のインスタアカウントでIDを設定する際は次のようなポイントを押さえておきましょう。
- 企業名・店舗名を盛り込む
- オフィシャルであることを伝える
上記のポイントは、最初にIDを設定する際だけでなく、IDを変更する際にも効果的です。
1. 企業名・店舗名を盛り込む
企業がInstagramアカウントのIDを設定する際は、企業名や店舗名を盛り込むことが効果的です。
名称を入れることでユーザーの認知につながりやすく、信頼性の向上にも寄与します。
シンプルな構成になるため印象が弱まる可能性はあるものの、知名度の向上を通じて売上アップも期待できるでしょう。
なお、企業名や店舗名が日本語であれば、英語に変換して盛り込むのも有効です。
さらに、IDが単調になりそうな場合は、記号を前後に加えることで見た目の印象を調整できます。
2. オフィシャルであることを伝える
企業のInstagramアカウントでは、IDを通じてオフィシャルな存在であることを伝える役割も担っています。
そのため、IDに「official」といった文字を含めることで、公式であることを示すのが効果的です。
ただし、「official」や「koushiki」を使おうとしても、すでに他のアカウントが同一のIDを取得している場合があります。
そのようなときは、次のような方法でオフィシャルであることを伝えましょう。
- 公式認証バッジを取得する
- クリエイター用のサブスクリプションを利用する
公式認証バッジを取得する
インスタにおける公式認証バッジは、そのアカウントが本物であることを示す青いチェックマークです。
ファンによる運営や悪意のあるなりすましなどが存在するジャンルでは、特に有効な証明手段となります。
このバッジを取得するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 実在する人物や団体であること
- アカウントが公開設定で、プロフィール写真と自己紹介が登録されていること
- 社会的に認知されていること
- インスタの利用規約やガイドラインを遵守していること
条件はあるものの、認証バッジを取得すれば、非日本語圏のユーザーにも公式アカウントであることを明確に示すことができます。
認証バッジの取得についてはこちらでも詳しく解説しています。
クリエイター用のサブスクリプションを利用する
Instagramの公式認証バッジを取得するには、有名であることなど厳格な条件を満たす必要があるため、すべてのアカウントが取得できるわけではありません。
そのため、認証バッジの取得が難しい場合には、クリエイター用サブスクリプションの活用を検討してみるとよいでしょう。
このプランを利用することで、アカウントに認証バッジが表示されるようになります。
しかし、クリエイター用サブスクリプションの利用にあたっては、次のような要件を満たす必要があります。
サブスクリプションの利用資格 | ・18歳以上で居住国での法的な成年年齢に達している ・所在国がMeta認証を利用できる国である ・インスタグラムまたはFacebookアカウントを取得している ・公的機関が発行した写真付き身分証明書を持っている ・認証を申請する時点までの特定の期間内に、プロフィール写真や所在国などアカウントの内容を変更可能な回数を超過していない ・Meta認証利用規約に同意し、インスタグラム利用規約、Facebook利用規約、コミュニティ規定を遵守している |
アカウントの利用資格(インスタグラム、Facebook共通) | ・プロクリエイターアカウント・個人用アカウント |
クリエイター用サブスクリプションには複数のプランがあり、2025年5月20日時点では月額14.99ドルから利用可能です。
企業のインスタアカウントのIDを変更する際の注意点と対策
Instagramでは、IDをいつでも変更できますが、企業アカウントの場合は慎重に対応する必要があります。
とくに以下のような点に注意が必要です。
- 既存フォロワーが認識できなくなる
- プロフィールURLやQRコードが変更される
- 何度もインスタIDを変更すると制限がかかる
それぞれの注意点と対策を解説します。
1. 既存フォロワーが認識できなくなる
Instagramのアカウントは、それぞれに固有のIDが設定されているため、ユーザーが検索や識別を行う際の目印として機能します。
そのため、企業がIDを変更すると、既存のフォロワーや利用者が以前と同じアカウントかどうか判断しづらくなることがあります。
とくに、プロフィール画像も同時に変えてしまうと、さらに混乱を招く可能性があります。
こうした混乱を避けるには、IDを変更する前にその旨を伝え、変更後には改めて報告することが重要です。
フィード投稿やストーリーズで告知しておくと、認識のズレを防ぎやすくなります。
2. プロフィールURLやQRコードが変更される
InstagramのアカウントIDはプロフィールURLにも組み込まれているため、IDを変更すると従来のURLやQRコードからはアクセスできなくなります。
とくに、インスタ以外のSNSや自社ホームページなどにURLやQRコードを掲載している場合は、忘れずに新しい情報へ差し替える必要があります。
3. 何度もインスタIDを変更すると制限がかかる
InstagramのアカウントIDはいつでも変更可能であるものの、何度も変更を繰り返すとアカウントに制限がかかる可能性があります。
制限されると投稿や「いいね」などの基本的な操作が行えなくなり、企業アカウントとしての活用にも支障が出るおそれがあります。
たとえ制限がかからなくても、頻繁な変更によってフォロワーからの信頼が薄れるリスクは否定できません。
そのため、あらかじめ変更後のIDを決めておき、誤字や脱字のないよう丁寧に設定を行うことが大切です。
まとめ:インスタのIDの特徴や変更時の注意点を把握しておこう
インスタIDに関する本記事では、IDの基本知識から企業が設定・変更する際のポイントまでを詳しく解説しました。理解を深めるうえで押さえておきたい点は以下の3つです。
- インスタIDはユーザーを特定する唯一の文字列
- 企業アカウントではIDに公式性や発信内容を反映させる
- ID変更時はフォロワーへの周知とURLの更新が重要
この記事を参考に、企業アカウントの信頼性と認知度を高めるID設計を心がけましょう。
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