Instagramを運用していると、さまざまなユーザーとの交流が生まれます。たとえば、投稿したコンテンツに対して多くのユーザーからコメントが寄せられることもあるでしょう。
しかし中には、投稿内容と無関係な商品やサービスの宣伝を含んだコメントが見受けられる場合があります。
このようなコメントをはじめとして、Instagramではスパム行為による被害に遭う可能性があります。被害を未然に防ぐためにも、スパム行為に対しては冷静かつ適切に対応することが重要です。
そこで、この記事ではInstagramのスパム行為に関して、大きく以下の3つについて解説します。
- 代表的なスパム行為の対処法
- アカウントがスパム認定された時の対応
- スパム認定されないための予防法
スパム行為に関する詳しい情報を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
インスタにおけるスパム行為とは?
スパム行為とは、要求していない電子メールを不特定多数に大量送信することを指すのが一般的です。
Instagramにおいては、投稿内容と無関係なコメントを残すなどの迷惑行為が該当します。
目的は商品の宣伝や個人情報の取得、さらには架空請求である場合もあるため、注意が必要です。
このような行為に対しては、適切に対処してアカウントの安全を守ることが求められます。とくに企業アカウントが被害を受けて個人情報を流出させると、信用の失墜につながる恐れがあります。
インスタにおける代表的なスパム行為3選と対処法
インスタにおける代表的なスパム行為は以下のとおりです。
- タグ付けスパム
- スパムコメント
- フォロースパム
それぞれのスパム行為の概要と対処法を解説します。
1. タグ付けスパム
タグ付けスパムとは、無関係なアカウントの投稿に自分のアカウントがタグ付けされる迷惑行為を指します。
こうした行為に遭遇すると、スパムと気づかず相手のプロフィールページを開いてしまう可能性があります。
ただし、そのページには不審なリンクが設置されていることもあるため、むやみにアクセスしないよう注意が必要です。
対処法:自身のプロフィール画面から削除する
タグ付けスパムの被害に遭った場合は、自身のプロフィール画面からタグ付けされた写真を確認しましょう。
プロフィール画面の「あなたが写っている写真と動画」で、自分がタグ付けされた投稿を一覧で表示できます。
本来、タグ付けされる投稿は本人と関係があるものです。しかしスパムの場合、まったく無関係な投稿にタグ付けされていることがあります。
そのような投稿を見つけた際は、画像をタップして自分のユーザー名を表示させ、【投稿から自分を削除】を選ぶことでタグを解除できます。
2. スパムコメント
スパムコメントとは、投稿内容に無関係なコメントを残す迷惑行為の一種です。多くの場合、商品やサービスへの誘導を目的として記載されています。
とくにフォロワー数の多い企業アカウントは、投稿にスパムコメントが付けられやすい傾向にあります。そのため、日頃から内容の精査と迅速な対応が求められます。
対処法:スパムコメントは削除できる
投稿に付けられたスパムコメントは、自分のアカウントであれば削除が可能です。
スパムコメントを左にスワイプするとゴミ箱マークが表示されるため、そちらを選択してください。
ただし削除できるのは、自身のアカウントに対するコメントに限られます。他人の投稿に付けられたスパムコメントには対応できません。
また削除時は、スパム以外のコメントを誤って消さないよう注意が必要です。削除後に画面上部に表示されるテキストをタップすれば、コメントを元に戻すことができます。一定時間が経過すると復元できなくなるため、操作は迅速に行いましょう。
3. フォロースパム
フォロースパムとは、無作為に多数のアカウントをフォローする迷惑行為です。
その目的は、プロフィール画面を通じて外部サイトへ誘導することにあります。
さまざまな形式が存在しますが、特に、海外の女性の名前と顔写真が設定された不審なアカウントとして広く認知されているようです。
対処法:身に覚えのないアカウントはフォローしない
フォロースパムへの対策としては、身に覚えのないアカウントのフォローを避けることが基本です。加えて、対象アカウントをブロックすることで、被害の拡大を防げます。ブロックの操作は簡単で、次の手順で実行できます。
- 対象アカウントのプロフィール画面を開く
- 右上の【・・・】をタップする
- 表示されたメニューから【ブロック】を選ぶ
なお、相手にブロックの通知が届くことはありません。リスクを最小限に抑えるためにも、こうした操作を確実に行うことが大切です。
スパム行為をしているアカウントへの対処法として「通報」するのも効果的
スパム行為を行っているアカウントには、通報によって対応することが有効です。なお、通報の方法は投稿に対して行う場合と、アカウント自体に対して行う場合とで手順が異なるため、それぞれに応じた操作が求められます。
投稿を通報する方法
スパム行為を行うアカウントが投稿したコンテンツは、内容に応じて通報することが可能です。タグ付けスパムのような被害に遭った場合は、以下の手順で対応しましょう。
- 通報したい投稿の右上【・・・】を選ぶ
- 【報告する】をタップする
- 表示される選択肢から報告する理由を選ぶ
この手順により、運営に問題のある投稿として報告できます。必要に応じて、迅速に対応することが大切です。
アカウントを通報する方法
投稿だけでなく、アカウント自体の通報も可能です。不審なアカウントに対しては、以下の手順で対応できます。
- 該当アカウントのプロフィール画面を開く
- 右上の【・・・】を選択する
- 【報告する】から【このアカウント全体】を選ぶ
- 表示される選択肢から該当の理由を選ぶ
スパムとして通報しても、相手に通知が届くことはありません。安心して対処を進めてください。
被害に遭うだけじゃない!意図せずスパム扱いされてしまう可能性のある行為
Instagramのスパムは、自分や自社のアカウントが被害を受けるだけでなく、意図せず自らがスパムと認識されてしまう可能性もあります。
一度スパムとして判定されると、アカウントが一時的または永久に凍結され、操作できなくなります。その結果、SNSを活用したマーケティング活動が滞ってしまうこともあるため注意が必要です。
特に次のような行為はスパム扱いされる恐れがあるので注意しましょう。
- 不特定多数に多くのフォローやコメントをする
- 怪しいリンクを含んだDMを送信する
インスタアカウントが凍結される原因や対処法はこちらで解説しています。
1.不特定多数に多くのフォローやコメントをする
無作為に多数のユーザーをフォローしたり、コメントを繰り返したりする行為は、スパムとして認識されるおそれがあります。
先に触れたフォロースパムと同様に、このようなアカウントはフォロー数が異常に多く、フォロワー数とのバランスが取れていない傾向にあります。
そのため、不必要に多くのアカウントをフォローすること自体が、スパムと見なされるリスクを高める要因となります。
加えて、多くの投稿へコメントを残している場合も注意が必要です。とくに、定型文のような内容や、投稿内容と無関係なコメントを繰り返すと、スパムと判断されやすくなるため避けるようにしましょう。
怪しいリンクを含んだDMを送信する
Instagramで他のユーザーに不審なURLを含んだDMを送信すると、スパムと見なされる可能性があります。とくにフォロワー以外の相手にリンクを送った場合、内容に不安を抱いたユーザーが通報するおそれがあるため注意が必要です。
こうしたリンク付きのDMは、実際に悪質なスパムアカウントも用いる手法です。そのため、誤解を招くような送信は控えるよう心がけることが重要です。
自社のインスタアカウントがスパム認定された場合の対応
スパムと認定されると、個人か企業かにかかわらずアカウントへの影響は避けられません。特に企業アカウントがスパム扱いとなれば、自社のSNS戦略やブランドイメージにも悪影響が及ぶ可能性があります。
万が一、そのような事態に陥った場合には、適切な手順を踏んで冷静に対応することが重要です。
インスタに問い合わせる
自社のインスタアカウントがスパム認定された場合は、Instagramに問い合わせて誤認の可能性を伝えることが重要です。具体的な手順は以下のとおりです。
- プロフィール画面から【設定】→【ヘルプ】→【問題を報告】を選択する
- スパム認定が誤解である理由を具体的に記載して送信する
問い合わせの際には、証拠となるスクリーンショットを添付すると、状況がより伝わりやすくなります。
ただし、利用規約への違反が原因でスパム認定されている可能性もあるため、次のような過去の投稿内容にも注意が必要です。
- 著作権を侵害する投稿
- 性的サービスや違法薬物に関する内容
- 差別的または攻撃的な表現を含む投稿
問い合わせを行う前に、アカウントの投稿履歴を見直し、利用規約に違反していないか確認しておくことが大切です。
必要に応じて身分証明書を提示する
Instagramに問い合わせを行う際には、状況に応じて身分証明書の提出を求められる場合があります。
個人の場合は運転免許証やパスポートなどが有効とされ、一方で企業であれば、公的に発行されたビジネス関連の書類が証明書として認められる可能性もあります。
身分証明書が準備できたら、画面の案内に従ってアップロードを行ってください。なお、提出書類の不備があると手続きが進まないため、事前に内容を確認しておくと安心です。
追加のセキュリティ強化を求められる可能性
状況によっては、Instagramから追加のセキュリティ対応を求められることがあります。その際には、以下の手続きが必要となる可能性があります。
- 登録済みのメールアドレスや電話番号の確認
- アプリ内での認証プロセスの完了
どちらも画面の案内に従って操作する流れとなるため、落ち着いて進めることが大切です。
スパム認定されないための予防法
スパム認定されないためには次のような方法で予防しましょう。
- プロフィールを充実させる
- 大量のいいねは控える
- フォローしすぎない
プロフィールを充実させる
スパム認定を避けるには、まずプロフィールを充実させることが重要です。
内容が不十分なままだと、フォロワーに不審に思われ、スパム報告される可能性があります。次のような項目を意識して、信頼性のあるアカウントを構築しましょう。
- プロフィール写真(アイコン)の設定
- 分かりやすく整った紹介文の記載
- コーポレートサイトなど外部リンクの追加
このほか、電話番号やメールアドレスの認証も有効です。一定の企業規模がある場合は、認証バッジの取得も検討するとよいでしょう。
あわせてセキュリティ対策を強化するなら、電話番号認証と同時に2段階認証の設定も進めておくと安心です。
大量のいいねは控える
大量の「いいね」はスパムと見なされるおそれがあるため、過度に行うのは避けるべきです。とくに開設直後でフォロワーが少ない段階では、スパム認定のリスクが高まる傾向にあります。
そのため、初期の運用では「いいね」の件数を1日20件程度にとどめると安心です。
さらに、その20件を短時間にまとめて行うのではなく、時間帯を分けて少しずつ実施すると不自然な動きと見なされにくくなります。
フォローしすぎない
「いいね」と同様に、大量のユーザーをフォローしすぎる行為もスパムと見なされる可能性があります。フォローを行う際は、参考にしたいアカウントや、自社の顧客・ターゲットとして適しているアカウントなど、意図をもって選定することが重要です。
また、フォローのしすぎはスパム認定だけでなく、アカウントの印象にも影響します。たとえば、フォロワーが20人なのにフォローが200人という状況ではアカウントの信頼性に欠け、ブランドイメージを損ないかねません。
フォロー数には十分注意を払いましょう。
まとめ:スパム被害や認定に注意してインスタを運用しよう
インスタグラムを安全かつ効果的に運用するためには、スパム被害への対処だけでなく、自身のアカウンInstagramの運用において、スパム行為は見過ごせないリスクの一つです。
スパム被害は企業の信頼を損なう恐れがあるだけでなく、自分自身がスパムと認定されてアカウント凍結の対象となる可能性もあります。
こうしたリスクを回避するには、スパム行為の特徴や対処法、予防策を理解しておくことが不可欠です。この記事の要点は以下の5つです。
- スパムとは無関係な宣伝や誘導行為
- 被害にはタグ付け・コメント・フォローがある
- 被害に遭ったら削除や通報で対処
- 不特定多数への行為はスパム認定の原因
- プロフィール充実と節度ある運用が予防策
上記のポイントを意識することで、安心してInstagramを活用できる環境を整えましょう。
エルグラムでインスタ運用の負担を軽減しよう
インスタを運用していくうえではスパム被害や不審なアカウントとして扱われるリスクに配慮が必要です。
並行してDM送信やコメントへのアクションなど、顧客とのコミュニケーション維持が欠かせません。
このようなインスタ運用者の負担を軽減するのであれば、エルグラムを活用しましょう。
エルグラムは、以下のようなInstagram運用をサポートする機能が充実しているため、作業負担を大幅に軽減できます。
- 投稿やストーリーズにきたコメントへの自動応答
- DMへの自動応答
- アンケートフォームの作成
- 顧客管理(氏名・電話番号など)
- DMに特典を自動配布
エルグラムのフリープランは無料で即日利用できるので、ぜひ活用してみてください。詳しい情報は以下のページからすぐに確認できます。