Instagramのリールやフィード投稿で他ユーザーをタグ付けしようとすると表示される「共同投稿者」。
コラボ機能とも呼ばれる共同投稿機能をビジネスで使用するメリットとは何か疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、共同投稿者の設定方法や利用するメリットを紹介します。
そこで、この記事では共同投稿者に関して、大きく以下の3つについて解説します。
- 共同投稿者をビジネスで活用するメリット
- 共同投稿者のデメリットや注意点
- 共同投稿者のやり方
インスタの共同投稿者(コラボ機能)とは?
Instagramの共同投稿者とは、コラボ機能を利用してリールやフィード投稿で他ユーザーと投稿をシェアする人のことを指します。
投稿に共同投稿者を設定すると、共同投稿者にした相手も同時に共同投稿者として同じ投稿がシェアされる仕組みです。
共同投稿者を設定した投稿の特徴
共同投稿者を設定した投稿の特徴は以下の2点です。
- 再生数やいいね数は双方のアカウントの合計値になる
- 投稿に2人のアカウント名が表示される
再生数やいいね数は、一方のフォロワーからの再生数やいいね数も合算され、コメントはもう一方の投稿にも反映されます。
また、共同投稿者を設定した投稿は両アカウントのタイムライン・プロフィールに投稿が表示されます。
タグ付けと共同投稿者の違い
タグ付けと共同投稿者の違いとして、タグ付けには上記で解説した共同投稿における特徴はありません。
タグ付けは画面をタップするとタグ付けされた人のユーザー名が表示され、ユーザー名をタップするとそのアカウントのプロフィールに移動できる仕組みです。
タグ付けされたアカウントのプロフィール画面やタイムライン上にタグ付けされた投稿は表示されません。
タグ付けの詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
共同投稿者をビジネスで活用する5つのメリット
共同投稿者をビジネスで活用するメリットを5つ紹介します。
1. より多く人に投稿を見てもらえる
コラボ投稿(共同投稿者を設定した投稿)は自社のアカウントを知らないユーザーにもコラボ投稿を通して自社の投稿を閲覧してもらえるため、自社アカウントの認知拡大につながります。
その結果、普段はリーチできていないユーザー層も含め多くの人にリーチできるようになるため、フォロワー数の増加も期待できるでしょう。
インスタの集客のコツについての詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
2. ユーザーとコミュニケーションをとる機会になる
コラボ投稿は、コラボ相手との関係性をアピールできたり、全く違うジャンルのコラボ相手という意外性から話題につながったりします。
例えば、コラボライブに参加したユーザーがコラボ相手を見て、「マジか!」、「こんなジャンルの人ともコネクションがあるんですね!」というような驚きや意外性をライブ内で直接伝えてくることも想定されます。
そこからユーザーとコミュニケーションを直接取れる機会につながるでしょう。
ユーザーと直接やり取りを行うことで得られるメリットは、アカウントに対する信頼度の向上です。
3.投稿のリーチやエンゲージメントを伸ばしやすい
Instagramで通常の投稿を行う場合、発信先は投稿主本人のタイムラインやプロフィール画面に限られます。
しかし、共同投稿を設定すると、参加している全アカウントのタイムラインやプロフィールに同じ投稿が表示されるようになります。これにより、多くのユーザーの目に触れる機会が増え、リーチやエンゲージメントの向上が見込まれます。
さらに、リーチやエンゲージメントの数値が高まると、Instagramのアルゴリズムからの評価も上がるので、。
結果として、発見タブやハッシュタグ検索で上位に表示される可能性が高まり、新たなユーザー層への接触機会も広がっていくでしょう。
4.インサイトが閲覧できる
共同投稿者として投稿を行うと、すべての共同投稿者がその投稿のインサイトを確認できるようになります。
インサイトとは、リーチ数・いいね数・保存数など、投稿のパフォーマンスを可視化するために欠かせない指標を指します。
これらの数値は、Instagram運用における効果測定や分析に役立ちます。
加えて、各アカウントから同じ投稿のインサイトを個別に確認できる点は、共同投稿の大きな強みといえるでしょう。
共同投稿者のデメリットや注意点

共同投稿を行うにあたっては、メリットだけではなくデメリットについても理解しておくことが重要です。
以下では、そんな共同投稿者のデメリットや注意点を5つご紹介します。
共同投稿を検討している方は、ぜひデメリットや注意点もチェックしておきましょう。
1.招待された側からは投稿を削除できない
共同投稿を行うと、投稿はすべての共同投稿者のタイムラインに表示され、プロフィール画面にも掲載されます。
ただし、投稿の所有権はあくまで招待したアカウント側にあるため、この点には注意が必要です。
一度発信された投稿を削除できるのは、招待したアカウントに限られます。
招待された側は削除操作を行うことができません。
投稿後に共同投稿を解除してシェアを停止すれば、自分のプロフィールからは表示が消えますが、投稿そのものは削除されず、他の共同投稿者の投稿として残り続けます。
公開後に内容が想定と異なっていたり、トラブルにより削除を希望したりしても、招待された側では対処できない点を理解しておく必要があります。
そのため、投稿前に内容を十分に確認することが大切です。
不安がある場合は、自分が投稿主となって他のアカウントを招待する形式を選ぶと安心です。
2.コラボ相手選びに注意
共同投稿を行うと、自分のフォロワーだけでなく、共同投稿者のフォロワーにも投稿を届けられる点が大きな利点です。
コラボによってお互いの関係性をアピールできるのも魅力ですが、その反面、コラボ相手の選定には十分な注意が求められます。
信頼できる相手と共同投稿を実施すれば、Instagram運用において良好な効果が期待できます。
一方で、信頼性に欠けるアカウントと組むと、ユーザーに不信感を与えてしまう可能性も否定できません。
そのため、共同投稿を計画する際には、相手の信頼性を慎重に見極める必要があります。
また、コラボ相手が信頼できるアカウントであっても、自社のターゲット層と大きく異なる場合、期待した成果が得られないケースもあります。
共同投稿によるメリットを最大限に引き出すには、相性や目的に合った相手を選ぶことが非常に重要です。
3.共同投稿できるのは最大5人までの制限がある
Instagramでは、ひとつの投稿に設定できる共同投稿者は最大で5名までとなっています。
そのため、5名以下のコラボであれば共同投稿の活用が効果的ですが、6名以上の大人数で情報を届けたい場合には適していません。
このようなケースでは、共同投稿ではなくタグ付けやメンションの機能を使うことをおすすめします。
コラボの規模や参加人数に応じて最適な手段を選ぶことで、Instagram運用の成果につながりやすくなるでしょう。
4.共同投稿者は投稿作成時にしか設定できない
共同投稿者は、投稿を作成し発信する前にあらかじめ設定しておく必要があります。
一度投稿を公開してしまうと、その後に共同投稿者を追加することはできません。
そのため、投稿を準備する段階で共同投稿者を選び、内容とあわせて慎重に設定しておくことが重要です。
特に、事前にコラボの予定を立てていたにもかかわらず、投稿時に設定を忘れてしまった場合でも、後から修正することはできない仕様となっています。
こうしたトラブルを防ぐには、あらかじめ設定方法を確認しておくことが効果的です。
安心して投稿を行うためにも、準備段階での確認と慎重な対応を心がけましょう。
5.炎上リスクが高い
InstagramをはじめとするSNS運用においては、常に炎上のリスクがつきまといます。
意図せず投稿が炎上し、企業のブランドイメージが損なわれる可能性もあるため、慎重な運用が必要です。
特に共同投稿では、相手アカウントの発信内容が原因で自社にまで悪影響が及ぶケースも考えられます。
炎上の予測は難しいものの、
以下のような点を事前に確認しておくことで、炎上リスクの軽減につながります。
- 共同投稿相手が過去に問題となる投稿をしていないか確認する
- 信頼度や企業イメージが安定しているかを見極める
- 万が一に備えて、トラブル時の対応方針を事前に共有しておく
上記のような準備をしても、炎上の可能性を完全にゼロにすることはできません。
そのため、いざという時に慌てず対応できるよう、共同投稿者間であらかじめ連携体制を整えておくと安心です。
共同投稿者のやり方(設定方法)
共同投稿者の設定方法は、以下の手順でできます。
- Instagramのプロフィール画面右上の「+」をタップ
- 「投稿」を選び、投稿する画像を選らぶ
- 新規投稿の画面で「タグ付け」をタップ
- 「共同投稿者を招待」をタップ
- 検索欄から共同投稿者にしたいアカウントを選ぶ
- 通常通り投稿
※共同投稿者に招待したアカウントが招待を承認した場合、投稿に共同投稿者として招待したアカウントが表示され、招待されたアカウントのフォロワーにも投稿がシェアされます。
共同投稿者に招待された際の承認方法
共同投稿者に招待された際の承認方法は以下の通りです。
共同投稿者に招待されると、アカウントのDMに「投稿の共同投稿者になる招待がありました」と通知がきます。
- 「リクエストを見る」をタップ
- 「確認」をタップ
- 「承認する」を選択
共同投稿者を解除する方法
共同投稿者を解除したい場合は以下の手順で解除できます。
- 共同投稿者になった投稿の右上の「・・・」をタップ
- 「シェアを停止」をタップ
- もう一度「シェアを停止」をタップして解除完了です。
共同投稿を使った成功事例を紹介

共同投稿は、Instagram運用において多くのメリットをもたらす有効な戦略のひとつです。
実際に、共同投稿を取り入れて成果を上げている企業も少なくありません。
これから共同投稿を導入したいと考えている方にとって、どのように活用されているのかを知ることは大きな参考になります。
以下では、Instagramでの運用に成功した企業の事例を2つご紹介します。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
1.ケロッグ×niko and…
シリアルで知られるケロッグと、アパレルや雑貨で人気のniko and…は、Instagram上で共同投稿を実施しました。
食品メーカーとアパレルショップという異業種による取り組みは、多くの注目を集めています。
一見すると接点のない業界同士のコラボレーションでしたが、ケロッグのキャラクターを用いた雑貨が展開され、両ブランドの魅力を活かした企画として話題になりました。
この取り組みによって両社の認知度が高まっただけでなく、コラボグッズのプロモーションとしても効果を発揮し、Instagram運用の成功事例となっています。
2.大丸心斎橋店×心斎橋パルコ
大丸心斎橋店と心斎橋パルコは、隣接する商業施設として普段は競合関係にありますが、あえてコラボレーションを行い、バレンタインイベントを開催しました。
この意外性のある取り組みが話題となり、多くの注目を集めました。
共同投稿では、それぞれの店舗で購入できるバレンタインスイーツを紹介しています。
その結果、魅力的な商品情報が両店のフォロワーに届けられ、互いの認知拡大につながっています。
さらに、店舗が近接しているという特性を活かし、両方の店舗に足を運びたくなるような流れを生み出し、実際の来店促進にも寄与した成功事例となりました。
共同投稿者に関するよくある質問

Instagramの共同投稿者に関して、みなさんが気になっているよくある質問にまとめてお答えします。
共同投稿者について気になる点がある方は、ぜひ参考にしてください。
1.共同投稿者の招待を却下したら相手にバレる?
共同投稿者の招待を却下しても、相手に通知されることはありません。そのため、共同投稿に参加したくない場合でも安心して対応できます。
共同投稿は、投稿作成時に他のアカウントを招待し、その承認によって成立する仕組みです。
しかし、招待された側は必ずしも承認する必要はなく、任意で拒否することが可能です。
仮に招待を却下しても、その事実が招待主に伝わることはありません。
また、承認しなかった場合は投稿に名前が表示されることもなく、共同投稿として扱われることはないため、参加を望まないときは断って問題ありません。
ただし、共同投稿が成立しないため、間接的には招待を却下したことが分かることには注意しましょう。
2.共同投稿者を解除したらどうなる?
共同投稿を解除すると、その通知は投稿主に届きます。そのため、関係性に配慮して解除前に一言伝えておくのが望ましい対応です。
共同投稿者として一度承認した後でも、自分のアカウントからシェアを解除することは可能です。
ただし、解除後は共同投稿から自分の名前が外れ、プロフィール画面にも投稿が表示されなくなります。
操作自体は投稿主の同意なしで実行できますが、突然の解除は相手に不信感を与える恐れがあります。
今後のやり取りや関係を考えると、あらかじめ意思を伝えておくことがトラブル回避につながります。
インスタの共同投稿者を活用してビジネスに生かそう
Instagramの共同投稿機能は、リーチ拡大や認知向上に効果的な手段として注目されています。本記事では、設定方法から活用のメリット、注意点までを詳しく解説しました。特にビジネスシーンで共同投稿を活用する際は、信頼できるコラボ相手を見極めることが鍵となります。この記事の要点は以下の5つです。
- 共同投稿者は投稿時にのみ設定可能
- コラボ相手の選定は信頼性が重要
- 招待を却下しても相手に通知されない
- 投稿は相手のプロフィールにも表示される
- 最大5人まで共同投稿者を設定できる
これらのポイントを押さえて、効果的なコラボ投稿を実現し、Instagram運用に役立てていきましょう。
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