昨今、SNSの普及によりインスタグラムをビジネスツールとして活用する企業や事業主が増えています。
そんな中、「インスタをビジネスでどう使っていいのかわからない」「お客さんとつながる方法を知りたい」「効果的な運用方法を知りたい」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では、インスタでビジネスを始める上で、まず知っておきたい情報からビジネスアカウントの開設方法、ビジネスアカウントの運用のコツまで詳しくお伝えします。読み終わる頃には、自社でのインスタの運用方法が理解できるようになっていることでしょう。
なぜ今、ビジネスにインスタを活用する企業や事業主が増えているのか?
ひと昔前までは、若い女性が「インスタ映え」「リア充アピール」を狙って投稿するイメージの強かったインスタ。
それが今では企業や事業主もこぞってインスタでのビジネスに注力しています。
理由はインスタが情報収集、ショッピングのツールとしても利用されはじめ、ここ数年で若い女性だけでなく性別問わず幅広い年齢のアクティブユーザーが増えているためです。
情報検索の入り口は「ハッシュタグ」を通して「タグる」からスタートし、次にくわしい情報を得るために「ググる」流れが広がっています。
加えて、インスタでは「インフルエンサー」という有名人ではないけれど数万〜数十万人の行動に影響力を持つ人が出てきたことで、双方向のコミュニケーションを軸にした新たなマーケットが拡大しました。
そこで企業も同様に、個人のユーザーに対して露出度を高めて認知してもらうことに力を入れています。
インスタのユーザー層の特徴は?
インスタでビジネスを進める上で重要なインスタユーザーの特徴についても把握しておきましょう。
SNSの情報をきっかけにして、または参考にして、
- 初めて利用するECサイトで商品を購入したことがある
- 初めて利用するお店(小売・飲食店)に足を運んだことがある
- 購入・利用した商品やお店の感想をSNSに投稿した経験はある
に「はい」と回答した割合を調査したアンケートにおいて、Instagram、Twitter、LINE、Facebook、YoutubeといったSNSの中でインスタはダントツ1位でした。
参考URL:【2020年最新版】5大SNSユーザーによる「SNSをきっかけとした購買行動・口コミ行動調査結果」公開!(Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTube)
インスタ内で認知され、購買・利用、そして情報が共有・拡散される一連のサイクルが成り立っています。ユーザーはインフルエンサーや知り合いが投稿やオススメしていることに信頼感を覚え、次のアクションを起こしやすい環境が整っているのです。
そもそもビジネスアカウントとは?
ビジネスアカウントとは、インスタグラム上で企業や事業者が自社の商品やサービスを宣伝し、ユーザーとの関係を構築するためのアカウントです。このアカウントで集客やマーケティング、情報提供ができるようになります。
設定するにも審査は必要なく、難しい操作もありません。
インスタグラムの公式サイトによると、90%のユーザーは何らかのビジネスアカウントをフォローしているとのこと。ビジネスアカウントを活用することで、潜在顧客と企業が個人レベルでつながるチャンスを増やせます。
参考URL:Instagram公式
インスタのビジネスアカウントを利用するメリット
ビジネスアカウントには、一般の個人アカウントとは異なる特典や機能が大きく4つあります。
1.インサイトを利用できる
2.ビジネス情報の掲載が可能
3.ショッピング機能
4.投稿を宣伝できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
インサイトを利用できる
インサイトとは、投稿やフォロワーに関するデータを確認・分析できるツールです。
インサイト機能を使用すると
- フォロワーの詳細:年代や性別、男女比、地域、利用している時間など
- フォロワーの推移
- 反応のよかった or よくなかった投稿
などアカウントを成長させるために必要な情報が得られるので、自社のプロモーションやマーケティング戦略に活かせます。
詳しいインサイトの分析方法は以下の記事をご確認ください。
ビジネス情報の掲載が可能
企業やブランドの連絡先をプロフィールに掲載することで、ユーザーやフォロワーが直接企業と連絡を取れます。補足しておくと個人アカウントではコメントやDM経由でしかコンタクトをとれません。
ビジネスアカウントでは以下の情報を表示できます。
- 電話
- メールアドレス
- 道順(マップに連携)
- 予約機能
双方のコミュニケーションを活発にするとインスタからアカウントをおすすめ欄に出してもらえるようになり、結果として潜在顧客の開拓にもつながります。
ショッピング機能
インスタでのビジネスの追い風になったショッピング機能。
導入前は、インスタ上で欲しい商品を見つけてもインターネット上で検索するか、投稿者にDMで確認するしか方法がありませんでした。
しかし現在は、欲しい商品を見つけたら直接購入画面に進み、ワンクリックで購入が可能です。ユーザー側の手続きが大幅に簡略化されたため、購買率の向上にも貢献しています。
ちなみにショッピング機能を使うには審査(無料)が必要なので、検討されている方は適用条件の確認をお忘れなく。
ショッピング機能について、もっと詳しく知りたいという方は以下の記事をご確認ください。
投稿を宣伝できる
ビジネスアカウントにおいて有料のサービスですが、露出や認知度を高める上で非常に有効な手段が投稿の宣伝です。
広告の目的や対象ユーザー層に応じて細かく設定ができるため、自社の商品やサービスに興味を持ちそうなユーザーに対し、効果的にアピールできます。
一般的にSNSにおける広告は敬遠されがちですが、インスタの広告は個人の投稿と同じように表示されるのです。ユーザーに対し自然な形でアピールできるため、「気がつくと閲覧していた」という効果の高い広告キャンペーンを展開できます。
また1日100円からスタートできるので、マーケティング調査としても活用できるでしょう。
ビジネスアカウントの開設方法
ここからは具体的に、ビジネスアカウントの開設方法をお伝えします。
手順に沿って進めるだけで、簡単にビジネスアカウントが作成可能です。
ビジネスアカウントへ切り替える
インスタのアカウントを取得したら、ビジネスアカウントの開設に移ります。
プロフィール画面にて
1.右上の三本線をタップ
2.設定→アカウント→「プロアカウントに切り替える」を選択
3.活動内容に近いアカウントのカテゴリを選択
4.ビジネスまたはクリエイターを選択
5.連絡先情報を入力
以上で、ビジネスアカウントの開設ができました。
プロフィールを作成する
アカウントを開設したら、プロフィールを整えましょう。
アカウントの顔でもあるプロフィールを整えることで、ユーザーに好印象を与えます。(下の図はサンプルです)
- プロフィール写真:企業のロゴや一目でアカウントが認識できる写真を使用。投稿や企業の公式サイトとの統一感が大事。
- 名前:正式名称を記載。ユーザーへの安心感につながるので「公式」と明示。
- カテゴリラベル:プロフィールで選択した「カテゴリ」が表示。非表示も可。
- Webサイト:最もユーザーを誘導したいサイトのURLを掲載。
- 自己紹介:150文字まで。アカウントや発信の概要、フォローするメリットを記載。
- ショップボタン:ECサイトへ誘導。
- 連絡先:住所、メールアドレス、電話番号、マップ機能と連携した道順案内も掲載可能。
- アクションボタン:料理の注文、予約、席の予約を連携するパートナーサービスを選択可。
- お気に入りの投稿をトップに固定:アカウントの世界観を正しく理解してもらうよう、お気に入りの投稿の3つをトップ画面に固定する。
二段階認証設定
二段階認証しておくことでビジネスの信頼性を保てます。
反対に認証をしていなかったことで、
- 知らない間にアカウントとは関係のない投稿
- アカウントの乗っ取り
- 不正ログインで個人情報の漏洩
といった被害が実際に起こりました。信用力の低下やイメージダウンは避けられません。
必ず二段階認証を設定しておきましょう。
SNSで行う二段階認証の設定は以下の通りです。
プロフィール画面にて
1.右上の三本線をタップ
2.セキュリティ→二段階認証
3.スタートボタンをタップ
4.セキュリティコードの受取り方法で「SMS」をオンにする
5.コードを受け取る電話番号を入力し、SMSで届いた6桁の認証コードを入力
6.「次へ」をタップし「二段階認証はオンになっています」の表示が出たら、設定完了。
Facebookとの連携
Facebookアカウントをお持ちの場合、連携することで双方のタイムラインに一度で投稿ができます。
Facebookと連携し、投稿や情報をより多くの人に届けましょう。
連携方法はこちら。
1.プロフィール画面の「プロフィールを編集」をタップ
2.プロフィール情報の「ページ」をタップ
3.Facebookが管理しているページから、連携するアカウントを選択。
4.連携後に「ページ」欄にFacebookページ名が正しく表示されていたら設定完了。
インスタ運用の成功のコツ5選
ビジネスアカウントの設定が完了したら、いよいよ運用スタートです。
アカウントを成長させるためには、日々トライアンドエラーを繰り返してコツコツと運用することが求められます。
とはいえ「何から始めてよいかわからない!」という方向けに、最低限覚えておきたい成功へのコツを5つお伝えします。
1.ターゲットを設定する
「誰に」対して、「何を」提供するのかを明確にしましょう。
1.誰に?
ターゲットとする顧客の年齢、性別、興味・趣味、ライフスタイル、地域などを書き出しましょう。ターゲットとなる顧客を具現化することで、日々の投稿を誰に向けて発信しているのか迷うことがなくなります。
2.何を?
インスタは何を達成するために活用しますか?
- 商品やサービスの売上向上?
- ブランドの知名度向上?
- 顧客とのエンゲージメント促進?
など、具体的な目的を設定することで発信内容がブレることがなくなるでしょう。
2.ハッシュタグ(#)を活用する
情報検索は「タグる」文化であるインスタでは、タグ(#)を使いこなすことは必須です。
自社の商品やサービスに合ったタグを適切に設定すると、より多くのユーザーに自分の投稿を見てもらえます。
さらに、人気のあるタグよりも商品やサービスに関連性の高いタグを使うことで、ターゲットとなるユーザーにリーチしやすくなるでしょう。
ちなみに#は最大30個設定できますが、適切な数のタグを使用して投稿の見た目をスッキリさせることも大切なポイントです。
以下の記事ではハッシュタグのテンプレをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
3.UGCを活用する
UGC(User-Generated Content)とは、ユーザーが作成したコンテンツのことです。
UGCの活用方法はいくつかありますが、まずはユーザーの投稿をリポスト(引用・再投稿)をしてみましょう。
自社のアカウントでリポストすることで、ユーザーとの関係性を深められます。投稿をリポストする際には必ず事前に許可を取り、適切に表示をしましょう。
以下の記事でリポストに関する情報を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
4.指標の分析
インサイトではさまざまなデータを取得できますが、最初は何から手をつけてよいのかよくわからないものです。ここでは基本の3つの指標について解説します。
1. フォロワー数
まずは500人、次に1,000人を目指しましょう。ビジネスをする上では、一定数以上のフォロワーが必要です。
とはいえ、最初からフォロワー数を一気に伸ばすのは至難の業。実はフォロワーを増やせるサービスも存在するので、早くアカウントを成長させたい方はこちらをご覧ください。
2.エンゲージメント(反応数)
投稿やストーリーのいいね数、コメント数、シェア数、ストーリーの閲覧数を確認し、人気のあった投稿について他の投稿との違いを分析してみましょう。そうすることで、よりフォロワーの興味・関心に適した投稿に近づけます。
3. ハッシュタグの数
人気のタグや、いいね数やコメント数、シェア数などのデータから効果の高いタグを見つけ出しましょう。投稿に対して適切な数のタグを使用することで、健全に運用しているアカウントとしてもみなされます。
5.ユーザーの管理
投稿に慣れてきたら、最も力を入れてほしいのがユーザーを管理です。
インスタは商品やサービスの世界観を表現するツールであり、その世界観に憧れを抱いてもらい購買意欲を高めるツールとなります。
成果を出すためにも、不適切なフォロワーやコメントを管理し、プライバシーを遵守した上でフォロワーやユーザーとの関係を深める施策を行いましょう。
例えば特定のユーザーやグループをリストにまとめて管理・作成することで、そのリストに対するより精度の高いアクションを起こせます。
ここまでお伝えした5つのコツは、エルグラムですべてカバー可能です。
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インスタビジネスアカウントを運用する際の注意点
ビジネスアカウントに切り替えると「非公開設定」が使えなくなる点は注意しておきましょう。「非公開設定」とは、自分の親しいユーザーのみとやりとりができる機能です。
しかし、情報公開を目的としたビジネスアカウントを顧客になりうるユーザーに対して「非公開」にすることは考えにくいため、大きな注意点にはなりえないでしょう。
まとめ|ビジネスアカウントを上手に活用し、ビジネスチャンスを広げよう
現在のインスタグラムは企業や事業者がビジネスを拡大するツールであり、これからビジネスチャンスを広げられるSNSでもあります。
今から運用を開始しても、まったく遅くはありません!
自社の商品やサービスを紹介すると同時に、フォロワーに有益な情報や興味を引くようなコンテンツを発信することでユーザーとの関係を深められるのがインスタでビジネスを行う醍醐味です。
さらにユーザーの理解を深めることで、成果を出せるアクションにつながることでしょう。
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自動応答やフォーム作成、ユーザーリストの作成、タグ管理といった手間のかかる作業工数を削減できます。
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