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テンプレート

この記事では、テンプレート機能とパーソナル情報機能を活用して、診断コンテンツを作成する方法を解説します。

診断コンテンツとは?

診断コンテンツは、質問の回答に基づいて最適な商品やサービスを提案する仕組みです。
回答に応じてポイントを加算し、その合計で診断結果を自動表示します。

診断コンテンツを活用すると、以下のようなメリットがあります。

活用メリット
  • ユーザーの興味を引きやすい
     └ 好奇心を刺激し、反応率向上のきっかけになります。
       例:最適なヘアケア、肌タイプ診断、サービス相性診断など
  • パーソナライズされた提案が可能
     └ 回答内容から最適な提案が可能で、訴求力の向上が期待できます。
       例:肌質診断でおすすめのスキンケア商品を提案
  • 顧客情報を活用できる
     └ 診断結果は蓄積され、ユーザーニーズに合わせた配信の参考にできます。
       例:髪の乾燥が気になるユーザーに保湿アイテムのキャンペーンを配信

診断コンテンツ作成前のポイント

エルグラムで診断コンテンツを設定する前に、以下の内容を決めておきましょう。

構成案の作成

  • どんな構成にするのか?
  • どんな診断内容にするのか?
  • 質問内容や、何ポイントで診断結果を分岐するのか?

ポイント割り当ての考え方

診断では、ユーザーの回答ごとにポイントを加算し、合計ポイントによって診断結果が決まります。
選択肢ごとにポイント数を決めることで、ユーザーの悩みや希望に応じた診断結果を導きます。

ポイント割り当ての考え方として、以下の方法があります。

  • 悩みの深刻度
     └ 深刻な悩みほど高ポイント、比較的軽度な悩みは低ポイント
       例:「枝毛やダメージが目立つ」は5点、「ぺたんこになりやすい」は2点
  • ケアの積極度
     └ 手間をかけるほど高ポイント、簡単なケアのみの場合は低ポイント
       例:「週1回はスペシャルケアをする」は4点、「シャンプー&トリートメントのみ」は1点
  • スタイルやアイテムのこだわり度
     └ こだわりが強いほど高ポイント、こだわりがなくシンプルなものを求める場合は低ポイント
       例:「20分以上(しっかりスタイリング)」は5点、「5分以内(簡単に済ませたい)」は1点

診断設定のイメージ

診断コンテンツをスムーズに設定するために、事前に以下のような構成を決めました。

項目内容
診断名あなたにピッタリのヘアケア診断
診断方法5つの質問にクイックボタンで回答し、
パーソナル情報へポイント加算
判定基準合計ポイントに基づき、4つのケアタイプに分岐
提案内容診断結果に応じた最適なヘアケア方法を提案

診断の流れは、以下のとおりです。

  1. 診断スタート
     └ パネルボタンをクリックしてスタート
  2. アンケートに回答
     └ クイックボタンで選択肢を選ぶ
  3. ポイント(パーソナル情報)集計
     └ 各回答に設定したポイント(パーソナル情報)を加算、集計
  4. 診断結果を表示
     └ 合計ポイント(パーソナル情報)に基づいた結果や導線を表示

ポイント配分表

以下は、各質問ごとの「ポイント配分表」です。

質問選択肢ポイント
Q1. 今の髪の悩みは?A.パサつき・広がりが気になる3点
B.ぺたんこになりやすい2点
C.クセ毛やうねりが気になる4点
D.枝毛やダメージが目立つ5点
Q2. 毎日のヘアケアは?A.シャンプー&トリートメントのみ1点
B.ドライヤーやオイルを使う程度2点
C.週1回はスペシャルケアをする4点
Dほぼ何もしていない0点
Q3. 理想のヘアスタイルは?A.ツヤツヤのストレートヘア3点
B.ふんわりボリュームのあるヘア2点
C.ゆるふわウェーブ4点
D.まとまりのいいナチュラルヘア3点
Q4. 朝のヘアセットは?A.5分以内(簡単に済ませたい)1点
B.10~15分(ある程度こだわりたい)3点
C.20分以上(しっかりスタイリング)5点
D.ほぼ何もしない0点
Q5. 気になる美容アイテムは?A.ヘアオイル3点
B.ボリュームアップスプレー2点
C.くせ毛用トリートメント4点
D.ダメージ補修シャンプー5点

診断の最終結果は、合計ポイントによって以下の4つのタイプに分類されます。

合計ポイント内容
0~5点ナチュラル派のシンプルケアタイプ
6~10点ボリューム&ふんわりケアタイプ
11~15点まとまり重視のケアタイプ
16点以上ダメージ補修&集中ケアタイプ

診断結果をポイントに基づいて分類することで、ユーザーに最適なケア方法を提案できます。

設定の流れ

設定方法は、以下のとおりです。

  1. パーソナル情報を作成
  2. クイックボタンでアンケート作成
  3. 診断結果のテンプレート作成
  4. 診断結果確認用パネルの作成
  5. 診断スタート用テンプレート作成
  6. 診断を自動送信する設定

1. パーソナル情報を作成

まずは、パーソナル情報の作成から進めていきます。
パーソナル情報の詳細はこちら

①情報管理を選択
②パーソナル情報管理を選択
③「新規作成」をクリック

④管理名を記入
⑤ 情報タイプから「ポイント」を選択
⑥「保存」をクリック

情報タイプは、保存後の編集はできません。

作成したパーソナル情報が一覧に表示されます。

2. クイックボタンでアンケート作成

次に、クイックボタンを使用して5問のアンケートを作成します。

上記の構成を例に設定の解説をしていきます。
クイックボタンの詳細はこちら

新規作成

①メッセージ管理を選択
②テンプレートを選択
③「+新規作成」をクリック

④管理名を記入
⑤フォルダを選択
⑥「メッセージ登録へ進む」をクリック

⑦「+メッセージ作成」をクリック

⑧クイックボタンを選択
 └ クイックボタンの詳細はこちら
⑨「詳細設定へ進む」をクリック

クイックボタン編集

①テキストを記入
 └ 診断で出題する質問文を入力
   例:「Q1今の髪の悩みは?」
②ボタンテキストを入力
 └ 回答選択肢をボタンテキストで設定
   例:「A. パサつき・広がりが気になる」
③「 アクション登録・編集」をクリック

④パーソナル情報を選択
⑤作成したパーソナル情報を選択
⑥ポイントをプラス(+)するを選択
 └ パーソナル情報が「ポイント」で設定されていない場合は表示されない
⑦ポイントを入力
 └ ポイント配分表を確認し、各選択肢に合わせたポイントを入力
   3を入力すると、ボタンをタップ後パーソナル情報に3ポイントが加算
⑧保存をクリック

登録したアクションが、表示されます。

これで、1つ目(A. パサつき・広がりが気になる)の選択肢の設定が完了しました。

⑨「+ボタン追加」をクリック

手順②〜⑩を繰り返して、2つ目〜4つ目の選択肢を設定します。

⑩プレビューを確認
⑪保存をクリック

作成したクイックボタンが一覧に表示されます。

⑫「登録」をクリック

作成したテンプレートが一覧に表示されます。

同様の手順を繰り返し、Q2〜Q5のテンプレート作成を行います。

これで、ユーザーに質問するQ1~Q5のクイックボタン作成が完了しました。

クイックボタンを連動させる

各質問が順番に表示されるように連動設定を行います。

①作成したQ1のテンプレートを選択

②「編集」をクリック

③「アクション登録・編集」をクリック

④テンプレートを選択
⑤Q2のテンプレートを選択
⑥選択したテンプレートを確認
⑦保存をクリック

登録したアクションが一覧に表示されます。

他の選択肢に対しても同様に、「Q2のテンプレート」に進むアクションを設定します。

⑧「保存」をクリック

⑨「登録」をクリック

これで、「Q1のテンプレート」回答後に「Q2のテンプレート」を表示させる設定は完了です。
同様に、次の設問も順番に紐づけてください。

3. 診断結果のテンプレート作成

続いて、診断結果を送信するテンプレートを作成します。

テキスト作成

「新規作成」手順①〜⑦と同様の手順でテンプレートを作成します。

①テキストを選択
 └ テキストの詳細はこちら
②「詳細設定へ進む」をクリック

③テキストを入力
 └ 各タイプごとに診断結果を伝えるメッセージを入力
④プレビューで確認
⑤「保存」をクリック

各診断タイプに合わせた内容を、わかりやすく記載してください。

作成したテキストが一覧に表示されます。

パネルボタン作成

次に、おすすめ商品へ誘導するパネルボタンを作成します。

①「+メッセージ作成」をクリック

②パネルボタンを選択
③「詳細設定へ進む」をクリック

④タイトルを入力
⑤テキストを入力

⑥ボタンテキストを入力
 └ ユーザーがアクション内容を直感的に理解できる文言を設定
⑦ボタンタップ時に誘導するURLを入力
 └ 予約ページや店舗ホームページのURLなど
⑧プレビューで確認
⑨「保存」をクリック

作成したパネルボタンが一覧に表示されます。

⑩「登録」をクリック

これで、「0〜5点|シンプルケアタイプ【診断結果】」のテンプレートが完成です。

同様の手順で、残りの診断タイプに対応する診断結果テンプレートを作成します。

4. 診断結果パネルの作成

続いて、診断結果を送信する「診断結果パネル」を作成します。


ボタンをタップした時点で、質問回答時に蓄積されたパーソナル情報をもとに診断結果を振り分ける仕組みです。

合計ポイント内容
0~5点ナチュラル派のシンプルケアタイプ
6~10点ボリューム&ふんわりケアタイプ
11~15点まとまり重視のケアタイプ
16点以上ダメージ補修&集中ケアタイプ

ここでは、0~5ポイントのユーザーに診断結果を送信する設定を例に説明していきます。

パネルボタンの作成

「1.新規作成」手順①〜⑦と同様の手順でテンプレートを作成します。

①パネルボタンを選択
②「詳細設定へ進む」をクリック

③タイトルを入力
④テキストを入力
 └ 診断結果とあわせてCTAへ誘導する補足文章を入力
⑤ボタンテキスト入力
 └ ユーザーが直感的に結果がわかる表現にする
⑥「アクション登録・編集」をクリック

アクション設定

①テンプレートを選択
②診断結果テンプレートを選択
③選択したテンプレートを確認
④「絞込 未設定」をクリック

絞り込み設定

まずは、0ポイント以上のユーザーにだけ送信する設定を行います。

①「全てを満たす」必要がある条件(and条件)を追加を選択
②パーソナル情報を選択
③フォルダを選択
④登録されているポイント以上(≧)を選択
⑤登録されているポイントへ「0」と入力

次に、5ポイント以下のユーザーにだけ送信する設定を行います。

⑥パーソナル情報を選択
⑦フォルダを選択
⑧登録されているポイント以下(≦)を選択
⑨登録されているポイントへ「5」と入力
⑩「保存」をクリック

これで、0~5ポイントのユーザーにだけ診断結果を送信する設定ができました。

同様の手順で、他の3つの診断タイプについても設定を進めていきます。

⑪保存をクリック

⑫保存をクリック

⑬「登録」をクリック

診断結果パネルを紐づける

診断結果パネルの作成ができたら、「Q5のテンプレート」に「診断結果パネル」を紐づけていきます。

①Q5のテンプレートを選択

②「編集」をクリック

③「アクション登録・編集」をクリック

④テンプレートを選択
⑤診断結果のテンプレートを選択
⑥保存をクリック

登録したアクションが一覧に表示されます。

残りの選択肢にも、同様の手順で設定を行います。

⑦保存をクリック

⑧「登録」をクリック

これで、「Q5のテンプレート」回答後に「診断結果パネル」を表示する設定が完了しました。

5. 診断スタートテンプレート作成

続いて、診断をスタートするテンプレートを作成します。

テキスト作成

「1.新規作成」手順①〜⑥と同様の手順でテンプレートを作成します。

①「+メッセージ作成」をクリック

②テキストを選択
③「詳細設定へ進む」をクリック

④テキストを入力
 └ コメントへのお礼と診断への案内を簡潔かつわかりやすくまとめ
⑤プレビューで確認
⑥保存をクリック

作成したテキストが一覧に表示されます。

パネルボタンの作成

手順①同様に「+メッセージ作成」をクリックします。

①パネルボタンを選択
②「詳細設定へ進む」をクリック

③画像を追加をクリックし、使用したい画像を追加
 └ 画像の設定方法はこちら
④タイトルを入力
⑤テキストを入力

⑥ボタンテキストを入力
⑦「アクション登録・編集」をクリック

⑧テンプレートを選択
⑨Q1のテンプレートを選択

これで、「診断スタート」ボタンをタップするとQ1から診断が開始されます。

パーソナル情報をリセット

続いて、毎回適切な診断結果を表示させるために、以前の回答ポイントをリセットさせる設定を行います。

①パーソナル情報を選択
②フォルダを選択
③登録されている情報を削除を選択
④「保存」をクリック

⑤「保存」をクリック

⑥「登録」をクリック

6. 診断を自動送信する設定

最後に、診断コンテンツを送信する設定を行います。
自動応答の詳細はこちら

新規作成

①顧客対応を選択
②自動応答を選択
③「+新規作成」をクリック

④コメントに反応を選択
⑤投稿・リールにコメントされた時の「このトリガーを作成」をクリック
⑥「次へ」をクリック

⑦選択したトリガーの確認
⑧管理名の入力
⑨保存先のフォルダを選択
⑩「新規作成」をクリック

対象の投稿を選択

まずは、自動応答を稼働させる対象の投稿を選択します。
詳しい設定方法はこちら

①指定の投稿のみを選択
②「投稿を選択する」をクリック

③対象の投稿を選択
 └ 全ての投稿を選択する:全ての投稿が自動応答の稼働対象
   直近の投稿から選択:直近の指定した自動応答のみが稼働対象
④「決定する」をクリック

直近の投稿は、200件まで表示されます。

⑤「保存して次へ」をクリック

キーワードの設定

続いて、自動応答を稼働させるキーワードを指定します。
詳しい設定方法はこちら

①キーワードを指定を選択
②どれか1つのキーワードに当てはまるときに反応を選択
③キーワードの入力 ※今回は「診断」と入力
④一致条件を選択
⑤「保存して次へ」をクリック

絞り込み

自動応答を稼働させる、対象ユーザーの絞り込みを設定します。
詳しい設定方法はこちら

①稼働対象となるユーザーを選択
 └ 全員に稼働させる :ユーザー全員に自動応答が稼働
   ユーザーを絞り込む:対象ユーザーのみ自動応答が稼働
②「保存して次へ」をクリック

アクション設定

自動応答が稼働した際のアクション内容を設定します。
詳しい設定方法はこちら

①稼働回数を選択
 └ 何度も稼働させる:トリガーアクションの度に稼働
   1度のみ稼働   :初回のトリガーアクションのみ稼働
②1つのメッセージを選択
③作成済みテンプレートから追加を選択

④テンプレートをそのまま追加を選択
⑤「テンプレートを選択へ」をクリック

③作成した診断スタートテンプレートを選択
④プレビューから選択したテンプレートの内容確認が可能
⑤「このテンプレートを選択」をクリック

⑥追加したテンプレートが表示される
⑦アクションを稼動させるタイミングを選択
 └ 即時稼動    :メッセージがすぐに自動送信
   経過時間で指定 :設定した時間が経過するとメッセージが自動送信
   日時で指定   :設定した日時経過時間で指定
⑧「保存して次へ」をクリック

投稿内コメント返信

トリガーとなる投稿へのコメントに返信設定が可能です。
詳しい設定方法はこちら

①コメントへの返信を選択
 └ 返信しない:投稿コメントへ返信しない
   返信する :投稿コメントに対する返信設定をする
②「保存して次へ」をクリック

稼働スケジュール

稼働スケジュールの設定が行えます。
自動応答を稼働させたいスケジュールを選択し、詳細の設定をしてください。
詳しい設定方法はこちら

①稼働期間を選択
 └ 利用しない   :常に自動応答が稼働
   曜日・時間で指定:曜日や時間帯を決めて自動応答の稼働
   期間で指定する :指定した期間内のみ自動応答が稼働
②「完了」をクリック

これで、診断コンテンツの作成と自動応答設定が完了です。

診断コンテンツ活用方法の解説は、以上となります。
ご自身のサービスや商品に合わせてカスタマイズし、ぜひご活用ください。

関連マニュアル

関連マニュアル①
テンプレート作成(パネルボタン)の使い方

関連マニュアル②
テンプレート作成(クイックボタン)

関連マニュアル③
テンプレートを複数送信する方法

関連マニュアル④
「自動応答」機能の使い方

関連マニュアル⑤
パーソナル情報の使い方

よくある質問

Q
設定した診断結果が送信されません。
A

診断結果が送信されない場合、以下の要因が考えられます。

  • 全く動作しない場合
    アクション設定や絞り込み設定など、連動に関する設定に誤りがある可能性があります。
    今一度、設定をご確認ください。
  • 「1回目は正常に動作した」もしくは「正しい診断結果が送信されない」
    パーソナル情報のポイントがリセットされていない可能性があります。
    診断開始前の任意箇所で、以前に付与されたポイントをリセットする設定が必要です。

    パーソナル情報のポイントをリセットする設定方法はこちら